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機動戦士ガンダム THE ORIGIN
[No.110] 2008-01-22 Tue 00:43
機動戦士ガンダム THE ORIGIN』 評価:★★★★☆

著者:安彦良和(原案:矢立肇富野由悠季

名前だけなら誰もが知っている『ガンダム』のリニューアル作品です。
様々な部分で安彦氏の独自の解釈が与えられており、『新訳ガンダム』とでも言うべき内容に。
主要人物たちの過去など、新たに書き起こされている部分も多く、物語の中における政治的な色合いも非常に強くなっており、「政治力学をこんなに顕著にしてしまったら最早子供は読まないな。」と思わせてくれます。(笑)

私個人の主観では単に「好き」です。
ガンダムやザクといった往年のメカ達を安彦氏が描くことで、よりメカらしくガッシャンガッシャン動く雰囲気はなかなか見ものです。
特にシャア・アズナブルを取り巻くサブストーリー群は、彼の新たな一面を見せてくれます。
若かりし頃のキャスバル(シャア・アズナブルの本名)が、士官学校を卒業し、いかにして『赤い彗星のシャア』へと変貌を遂げていくのか…。
これは見ものです。

『名作のリメイク』というのは、リメイクする本人からしてみればプレッシャー以外の何ものでもないとは思いますが、そんなもの無視して頂いて、続刊も自由な『安彦ガンダム』を見ていたいですね。

それでも★4つなのは、原作が偉大ゆえに面白くなくなるはずはないからです。(笑)




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XX
[No.100] 2007-12-07 Fri 01:21
XX』 評価:★★☆☆☆

著者:上甲宣之

エクスクロス」と読みます。
原作は小説で、著者は現役のホテルマンなのだそうで。
物語のキーポイントとなるのが携帯電話で、その斬新さが非常に好評とのこと。
漫画版は画を田島昭宇氏が描いており、思わず衝動買いしてしまいました。

女子大生、水野しより火請愛子は、恋人と別れた水野の傷心旅行に、人里離れた辺ぴな村『阿鹿里村』にやってきた。
美しい自然で囲まれている阿鹿里村だったが、外界とは隔絶した感があり、一種異様な雰囲気ではあったものの、二人は旅館の温泉に大満足だった。
しかし、阿鹿里村は古来からの恐るべき風習が残る呪われた村だったのだ。
当然ながら、二人はそれを知る由もなかった。
そんな折、水野は何故か旅館の部屋の押入れで一台の携帯電話を見つける…。

冷静で面倒見は良いがセンシティブで弱さを持つ『水野しより』と、いかにも今時で考えもお尻も軽いが頭の回転は速い『火請愛子』は良いコンビで、なかなかおもしろいです。
しかし、『携帯』を物語のキーに持ってきているところが斬新とはいうものの、正直、そうでもない様な…。
ミステリーたるミステリーとしても、物語は非常にストレートであり、先が読めてしまいます。
つまり、読者の裏をかく『ひねり』が特に見受けられないため、期待しすぎると拍子抜けという事態に。
要するに『普通』です。
こういう『隔離された世界のまずい風習』を題材にしたミステリーはおどろおどろしくて、それだけで惹かれるものはありますが…。
小説を漫画化したからこうなったのでしょうか?

「おしい!」ということで。

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壁男
[No.97] 2007-11-27 Tue 01:13
壁男』 評価:★★☆☆☆

著者:諸星大二郎

奇才登場です。
映画化も決定されている作品で、ずばり、あらゆる壁の中に生息する人間(?)を題材にしたお話です。
さぁ、みんなでパライソさ、行くだ!(違)

本書は、『壁男』が表題になっているだけで、何本かのストーリーが収録されています。
では、その表題となった『壁男』ですが、びっくりするぐらい純粋に壁の中に居る人の話(笑)で、「だから何やねん」という感じではありますが、相変わらず何故か読んでしまいます。
『壁男』は、正体がよくわかっていないのですが、その名称自体は総称(『人間』や『犬』、『猫』の様なもの。)で、女性と目される壁男も存在しています。
また、壁男は壁が離れていても、壁から壁に飛ぶことができるらしいのですが、その行為はとてつもないエネルギーを消費するとのこと。
いや、本当にだから何やねん…。

何故、壁男を表題にもってきたのかはわかりませんが、諸星作品の中ではそこまで名作とは言えないような。
著者が何気なく「壁に人が居たら…」と思ったことによる一発芸の様な作品なのでしょうか???

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おろち
[No.92] 2007-11-08 Thu 01:23
おろち』 評価:★★★★☆

著者:楳図かずお

超常的な力を持つ美少女『おろち』の視点で、様々な人々の人生が描かれていくオムニバス作品です。
各ストーリー共、人間の残酷さや悲哀を感じさせるものが多く、楳図作品の中でもかなりメンタルに重きを置いた傑作です。

オムニバスですので、ストーリーたるストーリーは「とりあえず、各話を読んでみてくれ」としか言い様がないのですが、本作に初めて目を通した時、不思議な衝撃を受けました。
というのも、それまで私の中で楳図作品は『作画的に一時代前の作品群』と捉えており、ある種、漫画作品の中における古典的な感覚で読んでいる部分がありました。
しかし、この『おろち』における各話の落ちが、予想の範囲内で終わらせないタイプのものが多く、言うなれば『大ドンデン返し』というヤツです。

この『おろち』における巧妙なギミック、『漂流教室』における奇抜さ、『神の左手 悪魔の右手』におけるアンダーグラウンドな残酷さ、そして『14歳』における病的さが重なり合って、今や楳図作品のイメージが完全に古典から脱却しました。

楳図さんは我々の先を行っているのです。
先行者ですね。(注:中華キャノンではない)

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黒博物館スプリンガルド
[No.91] 2007-11-05 Mon 01:01
黒博物館スプリンガルド』 評価:★★★☆☆

著者:藤田和日郎

きました。熱い人です。
そして、今回も熱い…と思いきや、案外、抑え気味。
19世紀のイギリスにおける都市伝説を題材にするという、氏の新たな挑戦が見られます。

19世紀中頃、大英帝国の首都ロンドンで、女性を狙った悪戯を繰り返す愉快犯が出現するようになる。
その犯人を目撃した者によると、かん高い笑い声を上げながら、口から青白い炎を吐き、まるでカンガルーの様に高く飛び上がることから『バネ足ジャック』と呼ばれ、市民の間で恐れられていた。
しかし、事件が発生してから程無く、バネ足ジャックの出現は収まり、事件は闇の中に葬られようとしていた。
それから数年後。ロンドンの街角で一人の女性の惨殺死体が発見される。
そして、その殺人事件に呼応するかの様に、『バネ足ジャック』が再び姿を現し始めるのだった…。

いいですねー。
『バネ足ジャック』は、実際にイギリスで発生した都市伝説なのだそうで、あの『切り裂きジャック』と同じジャック仲間です。
『切り裂きジャック』が『Jack the Ripper』なら、『バネ足ジャック』は『Jack the Jumper』でしょうか。(笑)
しかし、『切り裂きジャック』に比べたら、悪戯だけしていく『バネ足ジャック』は痴漢みたいなものですが、藤田氏がおっしゃっているように「バネ足ジャックは女性が苦手なだけのはにかみ屋」と言われると、何やら妙に可愛い。

本作は、史実も色々と織り込まれているので、それらを調べながら読むという楽しさも味わえます。
大英帝国で繰り広げられる藤田ワールドもなかなか見応えがありますので是非。

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万事快調
[No.87] 2007-10-19 Fri 02:35
万事快調』 評価:★★☆☆☆

著者:駕籠真太郎

表紙で購入を決めたのですが、まさかこんなことになっているとは。(笑)
キテます。キテますよ~。
はっきり言ってしまえば、エロ&グロが主体のブラックユーモア作品で、漫画媒体でよくある共産圏をパロった表現も出てきます。
「人・民・革・命」とか言っちゃってます。

正直、私は退屈かも。
ストーリーが破綻しているのは性質上当然なのですが、それに変わる様な技巧的な部分もそれほど感じません。
世間一般のモラルから逸脱する内容でありながら、琴線に触れそうな表現でもない。
『グロい』という表現が好きな人は好きでしょう。
完全に趣味の領域かと思います。

うーん…。
なんというか、高次元の良作になる可能性を秘めているように感じるのですが???
読み込んでいないので、いまいち、そこを掴み兼ねています。

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ジャパン
[No.86] 2007-10-16 Tue 00:48
ジャパン』 評価:★★★☆☆

著者:三浦健太郎武論尊

あの『北斗の拳』の原作者である武論尊氏が原作を、あの『ベルセルク』の著者である三浦健太郎氏が作画を担当する、作り手だけを見ればとんでもない作品です。
1998年の著作なのですが、三浦作品独特の「ページめくり終ったら手が真っ黒になっていそうな感じ」は、ベルセルクと同じく、こちらでも変わりません。

物語の中心となるのはジャパンマネーが世界を席捲する時代。場所はバルセロナ。
貧困生活を送る現地の子供達に調子に乗ってお金をばら撒く日本人の大学生達と、彼らに対し「自分達の行動に疑問を持たないのか?」と質問をする美人アナウンサー。
そして、その美人アナウンサーに一目惚れして海外まで後を追ってきた本作の主人公であるヤクザとその舎弟。
そこにはムナクソ悪い大学生の行動に腹を立てる程度の怒りしか存在しないはずだった。
しかし、突如として発生した地震によって陥没した地下の空洞に落下してしまった彼らは、その穴の中で一人の異様な老婆に出会う。
その老婆が言うには「自国の経済力による傲慢ゆえに滅びたカルタゴと同じく、ヤポン(日本人)も滅びる運命にあるのだ」という。
そしてそのまま、老婆の異質な力によって、彼らは未来の地球に飛ばされてしまうのだった。
わけもわからず、未来の世界に飛ばされた彼らが見たものは、母国が世界から消えて無くなり流浪の難民となった日本人と、彼らを奴隷の様に酷使する統一国家『ネオ・ヨーロピアン』の白人達であった。。。

何とも耳の痛い(というか、本だから「目の痛い」)物語ですが、母国を失うということの恐怖感など普段想像することはありません。
自分達がどこに行っても虐げられる姿なんて。(今でも自分達の国の様で、そうではない様な状況は続いていますが。)
そんな世界で輝くヤクザの義侠心。
なかなか、おもしろい組み合わせであります。

文庫本が出版されていますので、武論尊原作作品or三浦健太郎作画作品に触れてみたい方にはお手ごろです。

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ねじ式
[No.85] 2007-10-12 Fri 00:31
ねじ式』 評価:★★★★☆

著者:つげ義春

本書は短編集がいくつか収録された文庫版なのですが、表題にもなっている『ねじ式』は特に大きな評価を得ており、日本の漫画界に多大な影響を与えた作品と言われています。
以下、短編『ねじ式』のストーリー要約です。

ある日、海に泳ぎに来ていた主人公は、左腕をメメクラゲに噛まれ静脈を切断されてしまう。
命の危険に晒された主人公は、医者を求めて漁村を徘徊していた。
奇怪な街で不条理な目に遇いつつも、やっとのことで産婦人科医に遭遇し、『○×方式』という手術を受け、切断された静脈をネジ(水道の蛇口みたいな感じ。)で繋ぎ合わせることによって、辛くも一命を取り留めることができた。
それ以来、主人公の左腕はしびれるようになってしまったのだった。

「わけわからん。」とお思いですか?
世の中にはこんな漫画もあるんですよねぇ。
短編『ねじ式』は、つげ氏が実際に見た夢を題材にしたそうで、半端なくシュールで、とても常軌を逸しています。
なのに作品としては全体的に妙にまとまっている(違和感を感じるコマがないと言えばいいのでしょうか。)ので、非常に不思議です。
フロイトの理論に基づく精神分析の対象となった作品なのだそうですが、分析したくなる気持ちがわからなくもないですね。(厳密には漫画化する上で脚色しているはずなので、「あんまり意味ないんじゃないだろうか?」と思うのですが。ちなみに私は夢分析ならユングの方がイメージ強いんですけど。)
いずれにせよ、読むとショックを受ける…かもです。

他にも短編『オンドル小屋』や『ゲンセンカン主人』などといった良い味を出している作品も収録されています。(『ねじ式』は浅野忠信氏主演で映画化されていますが、『ゲンセンカン主人』も佐野史郎氏の主演で映画化されています。)
ちなみに、他の短編にメッキ工の『ヨシボー』という男の子が登場するのですが、これ、やっぱりつげ氏本人なんでしょうね。
つげ氏自体が、メッキ工から漫画家に転身した異色の経歴の持ち主ですし。

つげ氏は感じたものをそのまま作品にする人なんだろうなぁと思います。
感受性が鋭敏なのでしょう。
理解できるんですよね。彼の作品のところどころで見受けられる『孤独への憧れ』って。

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BIOMEGA
[No.79] 2007-09-21 Fri 00:44
BIOMEGA』 評価:★★★★☆

著者:弐瓶勉

同著者の『アバラ』を以前にご紹介させて頂きましたが、弐瓶氏の作品は非常に魅力的です。
どうやったらここまで荒廃するんだという世界感(笑)、無機質ながらも思わずマジマジと見つめてしまう登場人物達。
本作は『アバラ』を超える退廃的SF作品として非常に秀逸なデキです。

西暦3005年。7世紀ぶりに火星への有人飛行を成し遂げた人類。水も酸素もない廃墟と化したかつての入植地において、宇宙飛行士達は1人の女性を発見する。
その後、帰還中に探査船は地球周回軌道上で大破。発見された乗組員の遺体は未知のウイルス『N5S』に冒されたまま、軌道上を漂い地上に胞子を撒き散らしていた。
半年後の地球。『ドローン禍』と呼ばれるバイオハザードで混乱する洋上の人工島『9JO』に、東亞重工製の合成人間『庚造一』が送り込まれる。彼は幸先良く『N5Sウイルス』に適応した少女『イオン・グリーン』を発見するが、その矢先に対立する『CEU』に彼女を拉致される。彼がイオンを追ううちに、CEUの上位機関『DRF』の企てる陰謀が進行してゆく…。
(『Wikipedia』より)

今回のストーリー解説は、Wikipediaがよくまとまっていたので引用してみました。
独特の世界感と、各勢力のイデオロギーが発端となったドラスティックな戦闘など、見事に弐瓶ワールドを構築しています。
内容が内容だけに、そして絵が絵なだけに、中々広く一般には受け入れられはしないでしょうが、食指が動く人は少なくないはず。
一時期、本屋に行くと必ずと言っていいほど、本作の続編が発売されていないかチェックしていました。

ただ、それこそ士郎正宗氏ではありませんが、完全に一つの世界を作り上げてしまうと、得てしてあちらこちらで理解に苦しむ様なことも少なくありません。
「この勢力って結果的に何をしている連中なんだ?」
「このアイテムは何のためのものなのだ?」
こんな具合です。
そういう作品って気軽に読もうにも洞察力が必要になるので、この手の作品を読むことに小慣れていない場合、「えーっと、この人達、何だっけ?」と何度も読み返さなければならなくなるかも。(笑)

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わにとかげぎす
[No.77] 2007-09-13 Thu 21:49
わにとかげぎす』 評価:★★☆☆☆

著者:古谷実

あの伝説の作品『行け!稲中卓球部』の古谷氏です。
本作は稲中の様なギャグ漫画ではなく、最近の古谷氏の作品に多いタイプで、基本的にはギャグを排除した日常的な生活の中に生きる登場人物たちの些細な心の動きから大騒動までを内面的に描写しています。

主人公の『富岡ゆうじ』はスーパーの夜警として働く32歳、独身。
これまでの人生のほとんどを寝て過ごしてきたために彼女も友達も無し。
ある日、これではいけないと一念発起。友達を作ることに。
しかし、集まる仲間は、初対面で怪文書を送りつけてくる変わり者、下品でセックスと金にしか興味のない典型的な快楽主義者など、おかしな人間ばかり。
果たしてこれまでの安全な生活を守りつつ、仲間を増やすことができるのだろうか?
それとも異様な荒波にもまれ、平穏な日々は消えてしまうのだろうか?

最近の古谷氏のシュールな作品群は賛否両論なのですが、この手の内容を漫画化するのはきっと難しいでしょう。
山場たる山場がないだけに。
0から山場で100になるということがなく、ずっと32ぐらいの感じです。
分かり難いですね。(笑)
かと言って、決しておもしろくないというわけでもありません。
日常生活のちょっとしたことに興味を持ってみたり、「そういう視点で物を見ることあるなぁ」と共感してみたり。
『そういう作品』として読めば、『そういうレベルの納得性』を得ることはできるものです。

古谷氏の特徴として、人間の心の闇に焦点を当てることが多いのですが、本作でもその片鱗があります。
しかし、闇という部分では、同著者の『ヒミズ』には敵いません。
こちらは完全に心が病んでいる作品でしたので。
もちろん『稲中』ほどのギャグもありません。
やはり、賛否両論になってしまうのは仕方の無いところでしょうか。

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