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ミノタウロスの皿
[No.70] 2007-08-21 Tue 12:29
ミノタウロスの皿』 評価:★★★★☆

著者:藤子・F・不二雄

ドラえもん』や『パーマン』で有名な藤子・F・不二雄氏ですが、この人はなんといっても短編でその実力を発揮します。
本作は、SFというカテゴリーになると思うのですが、ブラックユーモア込みで、事実上、ホラーに近いかもしれません。
私、藤子・F・不二雄氏の短編集好きなんですよねぇ~。(笑)

主人公が乗船していた宇宙船が事故により不時着。
地球に似たその星には、人間と全く同じ姿をした知的生命体が生息しており、主人公は異星人の女性『ミノア』に恋をする。
しかし、そこで主人公はある事実を知ることになる。
実はその星には、二足歩行する牛の様な支配階級『人間』という種族と、ミノアの様に地球の人間と全く同じ姿をした家畜『牛』という種族が存在していたのだ!
そして、ミノアは食肉牛として、数日後に『人間』に食されるという。。。

なんてえげつない話でしょう。
と、思ってしまいそうになりますが、この異星人と地球人との考え方や生態の相違が本作の見所で、ミノアが牛の怪物に食われていくという姿が一見理不尽に見えつつも、当然ながら地球上では我々が牛肉を食すのと変わらないわけです。
ミノアは家族から傷一つ付かないように大事に育てられますが、これも何てことはない食べ物が傷まない様にするためです。
藤子・F・不二雄氏は、この様な価値観や倫理観の相違による恐怖の描き方が本当に上手で、一種のショックを与えてくれます。
やはり並みのSF作家ではありません。

ディナーの間、主賓達の賛辞を聞くために生命維持装置で意識を保つことを選択したミノアは、調理場へ運び込まれる際に笑顔で主人公に呼びかけるのです。
「沢山食べて。」と。

最後の最後に、愛しい人を失った悲しさで泣きながら救助船に乗って地球に帰る主人公の行動が笑えます。
さすが。皮肉たっぷり。

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これ、すんごく好き。『ラジオの似合う夜』と『刀之津診療所の怪』がいい。他の作品を読んでないと「?」って感じだと思うけど、読んできた人なら・・・って感じだと思う。特に『刀之津診療所の怪』には・・・もうッ!!ほんわかした気持ちになった。かなり独創的な本でした
[No.5] 2007-08-22 Wed 04:49 SF・ホラーの厳選紹介
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