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カムイ伝
[No.59] 2007-07-26 Thu 20:45
カムイ伝』 評価:★★★★★

著者:白土三平

言わずと知れた階級闘争歴史巨編です。
なんと現時点においても未完というすさまじい作品です。
基本的に徳川の治世に非人として産まれたカムイを主人公としているのですが、いつのころからか正助という下人が実質的な主人公と化しています。

徳川の治世、主人公『カムイ』は非人という最下級の身分を嫌がり、「強くなれば運命を変えられる」と信じ、忍の世界に足を踏み入れます。
ここからストーリーが始まるのですが、単にストーリーを要約しようとしても、この時代の多くの人々の生き様を、最下層の人間の視点から、農民の視点から、武士の視点、商人の視点から、忍の視点から…と封建的社会における人間ドラマを様々な角度から展開しているので、とにかく読んでみてくれとしか言えません。
すごいです。

また、色んな意味で「すごい」作品で、物語の開始後しばらくするといきなり主人公が死にます。
当然、「ぇ゛え゛!?」となってしまうのですが、カムイは双子らしく、兄が主人公という役割を引き継ぐことになります。
その後も、とんでもない戦いもあれば、徳川体制をひっくり返す真実や、抑圧される人々の死に物狂いの生き様など、本当に深いです。
しっかりと男の子心をくすぐってくれる演出もあります。
本作を読んだことがなくても『飯綱落し』(いづなおとし)や『変移抜刀霞斬り』(へんいばっとうかすみぎり)という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
技名だけが一人歩きするぐらい有名なのですが、どちらも忍となったカムイの得意技なのです。
これら忍術を駆使した一風変わった死闘も見物です。

そして最も賞賛されるべきこと。
それは、本作が日本において禁忌とされている部落問題に真っ向から向かい合ったことです。
部落史の教材にすら使えそうな予感ですね。
大学の授業に出席もせずに『破戒』を読んだり、図書館で部落史を勉強しまくった頃が懐かしいですなぁ。

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