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雲の上のキスケさん
[No.5] 2007-05-23 Wed 00:41
雲の上のキスケさん』 評価:★★★★☆

著者:鴨居まさね

本作品は特にあれがこれがとイベントが発生するでなく、特定の人々の周辺で展開される仕事や恋愛といった日常を描いています。
ただその視点が必ずしも平凡ではなく独特で、作り手となる鴨居まさねさんは間違いなくおもしろいものに目がないタイプだと思われます。(笑)
年齢的には大人な人達の日常が描かれていますが、恋愛や仕事といった個々の場面のおいて必ずしも大人でいられるわけじゃないんだぞという妙な共感を生んでくれます。
初めて本作を読んだときはまだ19歳ぐらいで、「将来、こんな大人だといいね!」と思っていましたが、ヒロイン(?)である眉子さんとほぼ変わらない年齢になってみたら「こんな大人」でした。

女性の作品を観ると、いつも「なんでこんなに視野が広いんだ?」と思うのですが、この妙な共感はその視野の広さによるものかもしれません。
男性の場合は縦(時間軸)に広い視野を持ち、女性は横(状況認識力)に広い視野を持つと思うのですが、一つの場面の中にある多数の情報を正確に捉えて表現の対象とすることができるから、女性は平凡ながらも変化に満ちた日常を愛着を持って描けるのかもしれません。

また、この作品の著者、鴨居さんはとても頭が良い方なのだなぁと感じます。
恐らく私では死んでも出てこないような言葉で表現したり、顕微鏡でも見えない世界を描くことができる、つまり、ただ感じるだけではなく表現する術を理解されていると関心します。

その昔、私は知人に向かって「オレは女が居ないと生きていかれへんねん!」と異常な自信と共に言い切ったことがありますが、それは「女好きなんです。うっひゃー」という意味で言ったのではなく、感性、視点、視野の違いから自分独りでは感じ取れないものを補填してくれる存在だからです。

目の前のものに対する見方の違いだけで、今まで気付かなかったことに気付くことができたなら、なんというか得した気分になりませんか?
平凡なものでも好奇心を持って『観る』という遊び心をいつまでも忘れたくないといと感じさせてくれる作品でした。

最後に。

その昔、『というわけで…』という名前のラブホテルを見た時に「このホテルの経営者は神か仏だ」と思ったことがあるのですが、本作に登場(?)する『立ち話もなんですから』は、私の中ではそれを超える屈指の名言となっています。(笑)

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