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ホテル・ルワンダ
[No.4] 2007-05-23 Wed 00:26
ホテル・ルワンダ』 評価:★★★☆☆

監 督:テリー・ジョージ
出 演:ソフィー・オコネドーホアキン・フェニックスドン・チードルニック・ノルティ
製作年:2004年
時 間:122分
公開日:2006年1月14日~

観たい観たいと思っていましたが、公開日から1年経ってやっと観ることができました。

『ホテル・ルワンダ』は、俗に言う『ルワンダ紛争』(1990~1994年)を題材とし、実話に基づき映画化された作品です。
ルワンダ紛争は、ルワンダを構成するフツ族ツチ族の間の武力衝突を指します。
両民族は、過去に遡っていけばルワンダへの定住の仕方などの違いはあるものの、現時点では言語も文化も差異が認められず、事実上人工的な区別でしかないようです。

しかし、かつての西側諸国(ドイツ、ベルギー)の植民地政策により、両民族はその違いを殊更に煽ぎ立てられ、「ツチ族は高貴」、「フツ族は野蛮」というイメージを作り上げることに成功しました。
つまり西側諸国は、意図的にフツ族とツチ族の間に内部分裂を起こし、植民地政策による不満の矛先を変え、その全てをお互いに向けさせることで、自分たちに対し敵愾心の沸き起こる間もない状況に仕立て上げたと言えます。
これは当事の帝国主義的植民地支配(特にイギリス)の常套手段です。

本作品はこのような状況にあった1990年当時のルワンダにおいて、ホテルの支配人であるフツ族の男性が1268人ものツチ族を匿い、その命を救うという実話です。
私の感想としては、素晴らしい作品とも大したことのない作品とも言えません。
ドラマ性と宣伝性のどちらかに特化したわけではない作品は、創られた映画としてもドキュメンタリーとしても最高の作品とは言い難くなるように思います。
ただ、そこが問題なのではなく、国連ですら不可能であった(正確には「介入しなかった」のですが)1268人の命を救ったフツ族の男性の行動を知ることができたという事実は素晴らしいものでした。
ナチスドイツの迫害から逃れようとするユダヤ人にビザを発給し、6000人もの命を救った日本人、杉原千畝(すぎはらちうね)を知った時と近いものを感じます。

正直、こういう作品を観ると『無知であることはやはり悪なのか?』と思ってしまいます。
こういうことを言うと、「日本人でも知っておかなければいけないという意味かな?」と思われるかもしれませんが、ここではそういう意味ではありません。
フツ族とツチ族の両者が自分たちの存在を正確に捉えていたなら…という意味です。
事実上、フツ族もツチ族も違いはなく、ちょっとした火種を西側国家に業火にされてしまったわけですが、もしも当事者である彼らに、自分達がどういう存在であるかという知識とそれに基づいた情操教育が行われていれば、ひょっとすると悲劇はなかったのだろうか?と考え込んでしまいます。

いずれにせよ、考えさせられる作品ではありました。

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