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座敷女
[No.26] 2007-05-25 Fri 13:37
座敷女』 評価:★★★★☆

著者:望月峯太郎

ドラゴンヘッド』の著者が描く、もはや知る人ぞ知る作品です。
今からかれこれ15年ぐらい前に出版されているので、なかなか年代物ですが、当時中学生だった私は自宅に置いておくのも嫌なぐらい恐怖を感じていた作品でした。
じゃあ、「買うなよ」っていう。(笑)

物語は主人公である一人の大学生が下宿するアパートから始まります。
淀んだ空、沈鬱な空気、停滞した大気を感じさせるその日、自室でリラックスする主人公の耳に入る激しく隣部屋の扉をノックする音。
そのけたたましさに堪りかねた主人公が扉を開け覗いた先には、背が高くロングコートに紙袋を持った異様な女が…。
その日、扉を開けてしまったがために始まる狂気の物語。

っていう具合です。
書きながら自分でもゾクゾクしてきます。
本作が出版された当時、巷では次第にストーカーという存在が浮き彫りになり始めていた頃だと思います。
作品に登場する異様な女の姿が都市伝説として頻繁に登場する口裂け女に酷似していることと、常人であれば心理的に受け入れ難いストーキングという行為を結びつけたことで、女の存在はもうめちゃくちゃイヤなものとなっています。

映画でも書籍でも恐怖を取扱う作品にとって、絶対的な心理的効果を発揮する『理不尽さ』は本作でも効果的に演出されており、ただひたすら「こんな目には会いたくない」という気持ちを抱かせてくれます。
都市伝説的な事象を取扱い、やがてその事象が発生する現実的な理由に到達していく作品であれば次第に心の中の不安感は薄れて生きますが、本作においては読み進めれば進めるほど不可解になり、それこそ都市伝説的な不気味さが増していきます。
これにより、より一層不安感は増幅され、救われる術が感じられないという絶望感と人知が及ばないという無力感が、血の気が引いていく速さに拍車を掛けてくれます。

作品名の『座敷女』は、無論、『座敷童子』から由来しているのでしょうが、その座敷童子伝説自体、口減らしのために新生児を屋内に埋める東北地方の風習に起因しているというのですから、なんというかアレですけども。(笑)

恐怖大好き人間にはオススメの一冊です。

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