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ギョ
[No.22] 2007-05-25 Fri 13:28
ギョ』 評価:★★★☆☆

著者:伊藤潤二

伊藤潤二氏は、恐らくこのブログで何度か登場することになるであろう諸星大二郎氏と共に、私の愛する漫画家さんの一人です。
諸星氏は、天才・手塚治虫氏をして「(自分は描こうと思えば誰の絵でも描けるが)諸星大二郎だけは描けない」と言わしめた人で、独特の作風で有名ですが、伊藤氏もまた非常に独特な作風を持つ方です。
伊藤氏は一般的にはホラー漫画家として認知されています(ご本人も作品の後書で「ホラー漫画家」を自称していらっしゃいます)が、この人の作品はどう考えてもブラックユーモアでしょう?
怖い作品は怖いのですが、怖さの中に「なんでこんなこと思いつくのだ?」という滑稽さを感じてしまいます。
新作に分類される『レミナ』などは、まさしくとんでも想像力爆発です。
ホラー漫画家として有名な梅図かずお氏の作品はひたすら怖い(『神の左手 悪魔の右手』は相当きてます)ですが、このようなホラー作品とは一線を画す独自のジャンルを築き上げられた様に感じます。

さて、この『ギョ』に関しては特にそうで、伊藤ワールド全開なのですが、もうあんぐり…といったレベルです。
とにかく「海の底から得体の知れないものが揚がってくる」というこの一点に尽きる作品なのですが、本当に得体が知れません。
とりあえずむっちゃくちゃなのですが、こんなものが海から揚がってきたら確かに怖いのは怖い。
以前からなんとなく感じていたのですが、伊藤氏は人間が本能的に感じる「何が居るかわからない」という深海への恐怖に魅力を感じているように思います。
恐らくホラー漫画家(結果はどのような作品であれ)にとって、「最高の仕事ができた」というのは、作品が売れようが売れまいが「人の恐怖という本能をくすぐった」ということに他ならないのかもしれません。
かの有名な『座敷女』ばりに「これ、すごい怖いよ」なんてちょっとでもメディアや口コミで噂になろうものなら、してやったりなのかも…。

とにかく、伊藤氏の作品はおもしろいものが多いので一読してみることをオススメします。
本作は伊藤氏の作品を読むに当たって、最初期に読むべき作品ではないかもしれません。
氏の作品の中でも特に異質な部類に入るからなのですが、それでも氏の作品の特徴である耽美で美しい作風は失われておらず、得体の知れないものへの遠慮のないグロテスクな描写との併存とギャップはおもしろい限りです。

「オレ(私)は色物が好きなんだ!」という人は、ぜひどうぞ!

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