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方舟
[No.145] 2008-10-02 Thu 03:03
方舟』 評価:★★★★★

著者:しりあがり寿

しりあがり寿氏の著作の中でも最高傑作の呼び声高い名著です。
氏は画がとても独特(一見、乱雑に見えます。しかし、手塚治虫曰く「実は、この人は絵がもの凄く上手い」のだそうです。)なので、「素人4コマ漫画!?」とか思ってしまいますが、作品はその多くが非常に哲学的でとても重厚なのです。

ある日、降り出した雨。
最初は「鬱陶しい」ぐらいのものでしかなかったが、数週間過ぎても一向に止む気配を見せない。
おもしろ主義な人々は、この奇妙な長雨さえもワイドショーのネタにしてしまうが、雨はまるで作業のように少しずつ世界を水没させていくのだった。

こんなお話です。
作品は全般的に静的で、老若男女・貧富の差を問わず、万人に平等に訪れる滅びを描き出します。
よって、終始美しいぐらいの絶望しか存在しません。
登場人物達の多くは雨が止むことを期待しますが、やがて回避できない死を感じ取り、受け入れる者も現れ始めます。
同時に、生き残ろうとあがく者達も現れますが、逃げ場などありません。
我々は辛い時、「きっとなんとかなる」や「数年後には笑い話になる」などと考え、局面を乗り越えようとしますが、本作は「どうにもならない」、「笑い話をする世界すらも残らない」状況で、平等に死を突きつけられた人々が描かれるのです。

そして、雨は人間という汚れを洗い流し、地球は美しい姿に戻ったのでした。

めでたしめでたし。





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