ブロプレ! 毎度おなじみ有興人2.0によるサブカル世代のための文化的無節操Blog!

スポンサーサイト
[No.] -------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑
ナイロビの蜂
[No.14] 2007-05-23 Wed 18:56
ナイロビの蜂』 評価:★★★★☆

監 督:フェルナンド・メイレレス
出 演:レイフ・ファインズレイチェル・ワイズ
製作年:2005年
製作国:イギリス
時 間:128分
公開日:2006/05/13~

これはいい。
良い作品です。
ずっと恋愛映画だと思っていて、予備知識のないまま観ていたら普通にサスペンスでした。
物語を彩る人々がそれぞれに抱えた痛切なほどの葛藤が描かれています。
観終わった後に久しぶりに「うーん」と唸ってしまいました。

原作はジョン・ル・カレの同名小説。
殺害された妻(レイチェル・ワイズ)の死の真相を追う内にワールドクラスの製薬会社の巨悪に足を突っ込むことになる英国外務省書記官のジャスティン(レイフ・ファインズ)。
亡き妻が死に至るまでの過程で見せた夫を裏切るような不審な行動も、夫への真実の愛と巨悪に立ち向かう勇気ゆえのものだという応えにたどり着く。
将来を約束された英国外交官という自分と、貧しいが故に隷属するしかないアフリカの人々の間を奔走する妻の真意を夫が理解した時…。

みたいな感じです。
妻役のレイチェル・ワイズが『ハムナプトラ』とは違ったアグレッシブさを見せてくれます。

さて、物語についてですが。
感傷的なヒューマニズムに浸っているわけではありません。
そこにある現実から逃げなかったり目をそらさなかった人間はそれだけでも賞賛できます。しかし、そこから更に現実に立ち向かおうとする人間は、自分の勇気と比例するかのように自ら背負った荷が重くなり始めます。
現実に立ち向かう人間は現実を直視すらしなかった人間が漫然としている間に、皮肉にも勇気や責任感といった一般的に美徳とされるものに自分の首を絞められ始めるのです。
なんという不条理でしょう。
自分の身を売ってでも企業の巨悪に挑もうとする一人の女性の姿見ていると、自分は何か決定的な局面に直面した場合、ここまで形振り構わず真剣に生きることができるのだろうかと思わず比較してしまいます。
先のストーリーに繋げるための強引な複線に、少し「むっ?」と思うこともありますが許容範囲でしょう。

ここはネタバレですが、物語の締め括りは一つの命の帰結です。
現実を切実に直視しようとしなかった主人公が、遅ればぜながら形振り構わなくなった頃には既に失ったものが多すぎて、最後に失うことができるものは自分の未来しかなかったワケですね。

合掌。

スポンサーサイト
別窓 | 映画 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<モンコック | ブロプレ! | Scratch>>
コメント
コメントの投稿














管理者だけに閲覧

トラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら


| ブロプレ! |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。