ブロプレ! 毎度おなじみ有興人2.0によるサブカル世代のための文化的無節操Blog!

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パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
[No.41] 2007-05-30 Wed 00:12
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』 評価:★★☆☆☆

監 督:ゴア・ヴァービンスキー
出 演:ジョニー・デップオーランド・ブルームキーラ・ナイトレイジェフリー・ラッシュジョナサン・プライスチョウ・ユンファナオミ・ハリスキース・リチャーズ
製作年:2007年
製作国:アメリカ
時 間:160分
公開日:2007/5/25~

やっぱりないですねぇ。1作目ほどの楽しさは。
決しておもしろくないこともないのですが、おもしろいということもない。
いや、どちらかと言えば、それほどおもしろくない依りかも…。
長いのも相まってもうなんとも言えません。

相変わらず最後の最後で行われる大乱闘は楽しいのですが、そこまでは腕を組んで観ていました。(この大乱闘の中のバルボッサ、ウィル、エリザベスの絡みは結構好きです。)
もっと凝縮してコンパクトにまとめられるような気がするのですが、如何せん、そんなことどうでもよくなってしまいそうなほどダラダラな前半。
妙に起伏がない。感情移入にまで至らない。画面の中で小汚い人達が右往左往している記憶しかない。
2作目で若干こけていただけに、「3作目は頼むぜ!」という期待が強すぎたのでしょうか。
前回、前々回に関わりのある色んなニヤリな場面を盛り込んでくれるのはいいのですが、1作目と2作目を再度見直さないと忘れていることも多かったりして。

もちろん悪いところばかりではありません。
相変わらずジョニー・デップが良い味を出しており、『地獄の黙示録』の頃のチョイ役感なんて微塵も感じさせないほどの良い役者になりました。
ただ、私は『バルボッサ』役のジェフリー・ラッシュと海賊長の一人『サオ・フェン』役のチョウ・ユンファが好きなので、そっちばかり気になっていましたが。

また、海賊のメイクや、魚もどき海賊の特殊メイクなどはやはりクオリティが高く、見ているだけで十分楽しいです。
本作と前作をご覧になった方はおわかりかとは思いますが、イカもどき海賊(デイヴィ・ジョーンズ)の一味にハンマーヘッドシャークな海賊が居て、そっちに目が行って仕方ないんですけど。(笑)
ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の父親、ブーツストラップ・ビルステラン・スカルスガルド)なんて顔面にヒトデ付いてますし。

最後に一つ言えることは、キース・リチャーズの変な存在感はすごいということでしょうか。(笑)
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邪眼は月輪に飛ぶ
[No.40] 2007-05-28 Mon 01:02
邪眼は月輪に飛ぶ』 評価:★★★☆☆

著者:藤田和日郎

藤田大先生です。
うしおととら』の著者ですね。
藤田氏は人柄も非常に愛されているようで、様々な著作に変なキャラクターで登場しています。
ちなみに『月輪』は、「げつりん」ではなく「がちりん」です。

見ただけで生物という生物を殺す邪眼を持つ梟(フクロウ)が日本の都市部に侵入し、その災厄を取り除くため、自衛隊と米軍は共同で梟を仕留めようとするが歯が立たない。
なんせ見られただけで死ぬので。
そんな米軍が梟を仕留めるために望みを託したのが、たった一人の年老いたマタギ(狩人)だった…

というお話。
本作は、恐らく単行本化されているものでは最新の作品だと思われますが、やっぱり藤田節。
熱いですし、何本か筆を折ってるんじゃないかと思うほど線が力強く、丼物で例えると『ニンニク&カルビ大盛スタミナドリンク茶漬け』みたいな感じです。
藤田氏の作品の多くは、恥ずかしくなるぐらい真っ直ぐな熱さなのに、読み終えるとスッキリします。
姑息な部分なんて一切ありゃしねぇ!この感じ。

『見られただけで死ぬ』なんて無茶苦茶と言えば無茶苦茶です。
「んな、アホな。」と思いますが、おもしろくしてしまうんですよ。藤田氏は。
主人公(?)となるマタギ(鵜平さん)は、もうかなりの高齢で、ここで敢えて親愛の情を込めて『ジジィ』と呼びます。
読んだ人は皆思うのかもしれませんが、ジジィ、とにかくかっこいぃ…。
ジジィブームですよ。もう。
60代で定年とか言ってられませんよ。これは。

一巻で完結なので、藤田ワールドに触れるには良い作品かもしれませんね。

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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド~死霊創世記~
[No.39] 2007-05-26 Sat 21:35
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド~死霊創世記~』 評価:★★★☆☆

監 督:トム・サヴィーニ
出 演:トニー・トッドパトリシア・トールマン
製作年:1990年
製作国:アメリカ
時 間:90分

もはや古典となった(なんせ白黒ですから…)、ジョージ・A・ロメロ監督によるゾンビ映画の金字塔『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のリメイク版です。
監督はトム・サヴィーニ氏ですが、彼は本来、特殊メイクのメイクアップアーティストなのです。

サヴィーニ監督は、リメイクにあたってロメロ版の原作を忠実に踏襲しており、おかしな脚色はしていないので比較的よく出来た作品であると感じます。
ただ、ヒロインとなる女性が、原作ではロングスカートにブロンドで巻き毛、か弱く可憐な女性(ジュディス・オディア)という感じなのですが、リメイク版ではとてもパンツスタイルでショートカット、銃を片手に奮戦する女性(パトリシア・トールマン)という形でキャラクターを変化させています。
これは本作に原作と違った活動的なイメージを与えており、こういう切り口もありかもです。
既に、原作が歩く死体によるものよりも、互いの主張で被害を拡大させ自滅していく人間模様を描いていた秀逸な作品だったので、大きく翻案しなければ失敗するワケはないのですけどね。

主演のトニー・トッド(あの『キャンディマン』です)も良い雰囲気を醸し出しています。
キャンディマンのイメージが強すぎた(子供の頃に観たせいか、変に恐ろしいイメージがあるのです)ので、メインキャラクターの一人なのに私には歩く死体達よりも恐ろしかったのですが…。

いずれにせよ、名作には変わりありませんので、「ロメロ版は古典すぎるのであまり…」という方はこちらをオススメします。
サヴィーニ監督が本来は特殊効果のエキスパートということもあって、ロメロ版よりも歩く死体達の造形がおどろおどろしくなっており、演出過多ではない古きよき時代のゾンビ達を観ることができますよ!

うーん。
まぁ、もうお気づきでしょうが、このサイト、なにやらゾンビ率高いですよね…。

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地獄の変異
[No.38] 2007-05-26 Sat 21:27
地獄の変異』 評価:★★☆☆☆

監 督:ブルース・ハント
出 演:パイパー・ペラーボコール・ハウザーレナ・ヘディ
製作年:2005年
製作国:アメリカ、ドイツ
時 間:97分
公開日:2006/9/30~2006/10/27

見て下さい。
このふざけた邦題を。
原題は『THE CAVE』(洞窟)なので共通点はありますが、明らかにB級にしたい意図が満点のこのネーミングセンス。
今時、タイトルに『地獄』とか付けますか?
B級・C級作品は一部カルト好きには熱烈に指示されるので、ニッチ狙いなのでしょうね。

さて、肝心の内容の方はというと、正しく邦題の通りで、研究者達が大きな洞穴を見つけて潜ってみたら地底に適応した怪物に襲われてしまったというそのまんまのお話です。
これ以上、説明する必要もありません。

ところがどっこいなのですが、ビジュアルのクオリティレベルが変に高く、意外とちゃんとモンスターホラーしていました。
しかし、言うなれば『エイリアン』の様な異型のモンスター物の地底版でしかないので、目新しさも特になく、地底という閉塞感が緊迫感を与える構造も結局は閉鎖されたスペースシップ内と特に変わりもせず、取り立てて評価する部分はありません。

敢えて評価するのであれば「ちゃんと作っている」ところでしょうか。
バタリアン』の第1作目の様にギャグに逃げて成功するようなことは稀有で、概ねコケてしまいます。(『バタリアン』は本来、正統な『ゾンビ』の続編で、まじめに続編を製作しても第1作目を超えることができないと判断した製作サイドがパロディーホラーに路線を変更した、ある種賢い作品)
本作『地獄の変異』は、この手のモンスターホラーをこのご時世に真剣に作ったことは逆にすごいことですね。
それこそ『ヒューマンキャッチャー』の様に、もうネタにしか思えない路線に逃げることも出来たのに。
(ヒューマンキャッチャーて…。)

ただ、映画宣伝は変ですけどね。
昔、探検隊物のありましたよね。あれみたいに、

「地底に変異を見た!?」

とか言ってます。(笑)

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ホステル
[No.37] 2007-05-26 Sat 21:25
『ホステル』 評価:★★☆☆☆

監 督:イーライ・ロス
出 演:エイゾール・グジョンソンバルバラ・ネデルヤコーヴァジェイ・ヘルナンデスデレク・リチャードソン三池崇史
製作年:2005年
製作国:アメリカ
時 間:93分
公開日:2006/10/28~

製作総指揮がクエンティン・タランティーノ監督ということで、結構楽しみにしていたのですが、思ったよりなんてことありませんでした。
『痛い』、『究極のサディスティックフィルム』という前評判を確認していたので、過剰な期待をしていたのですが、何やらチープ感満載です。
まぁ…、タランティーノだもんなぁ。
フロム・ダスク・ティル・ドーン』じゃ、投げつけられたニンニクでヴァンパイアが爆発してたもんなぁ。
同監督であれば『シン・シティ』の方が色んな意味で激しいかもしれません。

物語は、アメリカから遥々、薬や女性という快楽を求めてあっちこっちと旅をするズッコケ3人組(ある種、恒例)が、旅先でたまたま出会った青年に「スロバキアの首都ブラティスラバは素晴らしい」と聞き、興味を持つところから始まります。
そして、ズッコケ3人組は、一路、ブラティスラバに向かうことになります。
そこでどんな目に会うかも知らずに…。

概ね、こんな話なのですが、『だるま女』の話に似ているといえば、何となくおわかりになるでしょうか?
『だるま女』とは都市伝説の一種で、
「ある若い夫婦が、海外旅行先のブティックに立ち寄り、気に入った服を試着していた妻が試着室から忽然と姿を消した。夫は警察に捜査を依頼するものの発見に至らず、結局捜査は打ち切り。しかし、その数年後、夫は会社の社員旅行でたまたま訪れた旅行先の海外の店で、両手両足を根元で切断され、壁に固定された真っ裸の“だるま”のようになった妻を発見した」
というものです。
本当にあれば恐ろしい話ですが、本作はこの雰囲気に似ています。

ただ、冒頭の通り、やっぱりチープなんですよね。
ある日本の少女の残酷シーンでは、残酷であるはずのシーンが、何でか『妖怪大戦争』を思い出させてくれましたし。
単に「うわぁ~」と思いたいだけなら『SAW』シリーズの方が良いかもしれませんね。
しかし、タランティーノ監督は本当に日本好きですね。

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オールド・ボーイ
[No.36] 2007-05-26 Sat 21:21
オールド・ボーイ』 評価:★★★☆☆

監 督:パク・チャヌク
出 演:ユ・ジテチェ・ミンシクカン・ヘジョンチ・デハンオ・ダルス
製作年:2003年
製作国:韓国
時 間:120分
公開日:2004/11/06~2005/01/14

アメリカのバージニア工科大の銃乱射事件で、一躍時の人となったチョ・スンヒ容疑者が「本作を模倣した」とその関連性を取り沙汰されているとのことで取り上げました。
この事件の原因を本作に求めるのであれば余りにも安易でしょう。
両手に銃を持った画像は、『フェイス/オフ』に似ているとも伝えられていますが、世の中にこれだけ映像作品や書籍があれば、そりゃ何かに似るでしょう。真似をしたって不思議じゃない。
真似をした結果が殺人なのでなくて、この人物が殺人を犯す危険性を内包していることが問題なはずなのですが…。

妻と娘を持つごく平凡なサラリーマンであるオ・デス(チェ・ミンシク)は、ある日突然誘拐され、15年間監禁された。
ある日、突然開放されたオ・デスは、自分が監禁された理由と監禁した者を探し出すために奔走する。

大体こんな映画です。私は結構好きです。
カンヌ国際映画祭『審査員特別大賞』は伊達ではありません。
いつものことながら韓国映画独特の「そこまでやらんでも」という痛さがあります。
歯がゴニョゴニョとか、カナヅチがどうのこうのとか、最後の最後でほにゃららとか。(笑)
といっても、痛いことが本題の作品ではなく、根本は人間の愛憎劇なので中身はからっぽではありません。

ちなみに韓国メディアがこんなことを書いていた様です。↓

『日本の漫画が原作であるが、日本のメディアがこの事を取り上げていない。それは映画のあまりの良さに日本人のプライドが傷ついたからであろう。だから、これは日本の漫画が原作の映画ではなく、韓国の映画である。』
(by.Wikipedia

ある種、日韓の架け橋的作品なのですから、こんなこと書いちゃいけませんよ。(笑)
クリエイティブな世界に反日を持ち込むのは悲しいので。

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深海からの物体X
[No.35] 2007-05-26 Sat 21:18
深海からの物体X』 評価:☆☆☆☆☆

監 督:アル・パッセリ
出 演:クレイ・ロジャースシャロン・トゥーミーマイケル・ボンアン・ウルフ
製作年:1999年
製作国:イタリア
時 間:90分

私は一体何を観ているのでしょう?

タイトルはどうみてもジョン・カーペンターの『遊星からの物体X』(こちらはかなりグロテスクな作品です)のパクリ丸出しです。
そして配給は、やっぱりというかなんというかアルバトロスフィルム
キラーコンドーム』や『デッドマンソルジャーズ』なんていう、制作費を教えてくれと言いたくなるような映画ばかり配給する恐ろしい会社です。

とにかくくだらない…。
物体X、ぎこちない…。
amazon.も取り扱ってるのだからすごぃ。
というか、これをよく映画祭に出展できたな。アルバトロス。

というかですね、アルバトロスのホームページ…。
↓この作品の関連キーワードは一体なんなんだ。

アルバトロス


『うじゃうじゃ』ってなんだ。『うじゃうじゃ』って。
そんなアルバトロスが好きだ…。

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テキサスチェーンソー ビギニング
[No.34] 2007-05-26 Sat 21:15
テキサスチェーンソー ビギニング』 評価:★★★☆☆

監 督:ジョナサン・リーベスマン
出 演:ジョーダナ・ブリュースターマシュー・ボマーテイラー・ハンドリーアンドリュー・ブリニアースキーR・リー・アーメイ
製作年:2006年
製作国:アメリカ
時 間:96分
公開日:2006/11/11~2006/12/15

ご存知(なのか?)、『悪魔のいけにえ』のリメイク版『テキサスチェーンソー』の続編です。
『悪魔のいけにえ』自体、『悪魔のいけにえ2』という、そのまんまの続編があり、こちらはそのぶっとび加減で有名な作品となっています。
(私が観た感じでは、レザーフェイスよりも主人公の保安官の方が恐かったですけど…)

さて、本作ですが、なんだかもうめっちゃくちゃです。
ヒューイット家に物語なんて要らないんだ!と言いたいところですが、案外おもしろい。
ビギニングなんていうもんだから、『レザーフェイス』(ある種、前作・前々作の主人公です。生肉工場で働いていたのでエプロンを付けています。顔には人間の皮で作ったフェイスマスクを装着。チェーンソーを振り回しながら全速力で追いかけてきます。今回わかったのですが自傷癖があるようで、単なるリストカットなどではなく、自分の手足を切り落としたい衝動に駆られるようです。)の成長過程を楽しみにしていたら、

精肉工場で出産⇒精肉工場職員(もう大人)⇒電ノコ殺しの快感を覚える⇒殺しまくる

この流れ。
あんまり今までと変わってないじゃないか…(汗)
スプラッター映画なのですから、そうなるのも仕方ないと言えば仕方ないんですけども。。。
後は、いつもと変わらず血みどろお祭り騒ぎです。
むしろ、本作ではレザーフェイスよりも、父のホイト・ヒューイットがやたらと弾けていた様に感じます。
父を始め家族全体がもうカーニバルなカニバリズム(食人風俗)なんですよ。これが。

最後に、どうでもいいことなのですが、なんでこの手の映画はいつも『ボンクラ若者4~6人組み』が犠牲になるのでしょう。(笑)
今回は、犠牲となる若者の中に兵士が混ざっており、オープニングでその兵士と兵士の弟との間でベトナムへ行く・行かない(つまり、1960~1975年の間のお話)といった葛藤を描いた場面があります。
その辺がやたらと細かく描かれているので、「とうとうレザーフェイスとストリートファイトをする根性の入ったにーちゃんが観られるのか!?」なんて思ってたら…。
あっけねぇです…。

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SAW3
[No.33] 2007-05-26 Sat 21:11
SAW3』 評価:★★★☆☆

監 督:ダーレン・リン・バウズマン
出 演:ダニー・グローバートビン・ベルショウニー・スミスアンガス・マクファーデンバハー・スーメクディナ・メイヤー
製作年:2006年
製作国:アメリカ
時 間:108分
公開日:2006/11/18~2006/12/29

それ程悪いデキではありませんが、やはり1作目程の驚きはありません。
あの時は、「んな、アホなー」と思ったものです。
本作に関しては、工夫し過ぎな殺害方法はなんですけども、ジグソウは最後までジグソウであるスタイルは決して嫌いではありません。

1作目、2作目とご覧になった方であれば、3作目のキーパーソンが誰になるのかは直ぐにご理解頂けると思いますが、やはり今回も前2作と密接にリンクしており、それらを鑑賞していなければ何がなんだか全くわかりません。
基本的には「そうだったのね」という反応が多いのでは???

さて、とにもかくにも話題になるのはビジュアル面なのですが、残虐性はこれまでの3作の中でトップです。

『アメリカの映画審査機関MPAAでは5回中4回「17歳以下鑑賞禁止」になり、様々な削除・修正を加えた結果、最終的にR指定(17歳未満は成人保護者の同伴必須)での劇場公開』
『日本でもR-18に指定される予定であったが、配給会社と映倫との協議の結果、問題の4つのシーンの画面を暗くすることでR-15指定での劇場公開』
(by. Wikipedia

というぐらいどぎついです。
テキサスチェーンソー』なんかもR15指定ですが、「痛さ」が比べ物になりません。
血みどろなのはいいのですが、とりあえず痛いです。
私は基本的に余り時間のない人なので、何かをしながら別のことをしているということが多いのですが、昼食をとりながら観ていた本作も思わず手が止まってしまいました。

これは裏を返すと、過度の残虐性に意図的に重きを置いたのかはわかりませんが、比例して『SAW』特有のパズル感(?)が失われつつあります。
ジグソウの戦略は目立つのですが…。
もしかすると、1作目では様々なキーポイントが一つの事実に繋がり、まさにバズルのごとく最後には一枚の絵になりますが、本作はこれを1作得、2作目、3作目の作品単位で行ったということでしょうか?
それぞれの作品がパズルの1ピースで、全てを総和的に捉えさせることが製作側の意図なのかもしれません。

なにやら続編がありそうな気がしないでもないですが。(笑)

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一対比較法。
[No.32] 2007-05-26 Sat 20:53
皆さん、こんにちは。

いきなりですが新たなコンテンツ(ブログ)を立ち上げました。
こんなに映画やら本やらを観たり読んでいるのをご覧になると、「こいつ、さてはプロのニートだな?」と思われるかもしれませんが、一応ちゃっかり働いちゃったりしています。
ニートになりたくてもご飯を食べるためには働かないといけない今日この頃。
ああ、アラブの富豪の家に産まれたかった…。
もしくは沢山の檀家を抱える寺に産まれたかった…。
それが無理ならヨネスケ氏の家でもいいから産まれたかった…。とりあえず隣家さえあれば晩御飯には不自由しないはずです。

それはさて置き、このブログではダイレクトに公的(この場合『public』)なことは記載せず、私的(この場合『private』)に楽しむサブカルチャー(社会の支配的な文化から逸脱した文化事象)を取り上げています。

ただ、私的に楽しむものを取り上げたとしても、私的なことを赤裸々に語るつもりはありません。
私的なものであってもあくまで公的な土俵で言葉を発するということを意識しつつ記事を掲載しています。

そしてこのブログとは別にもう一つの顔を用意しているのです。
それは完全な私の公的(この場合『business』)な顔。
全く異なるジャンルのブログ読者をくっつけたらおもしろいかなーという単なる私の好奇心です。
嗚呼、色んな方向から皆さんの感性をくすぐりたいそんなお年頃。

興味のある人もない人もご一読頂けましたら幸いです。

そんな思いを込めて私のもう一つのペルソナを用意させて頂きました。
高度な専門分野に身を置きながら掲載する記事は拙筆でお恥ずかしい限りですが、「オレ(私)も有興人(物好き)なんだ!』という方はどうぞご賞味ください。
なお、下記サイトでは、急ぎ記事を掲載する(じゃないと本業が圧迫されるのです…)ため誤字脱字も多いかもしれませんが、どうかご容赦を。(汗)

http://blog.goo.ne.jp/moncheri54/(法務屋経営大学院)

※ペルソナ⇒ユング派の心理学用語で『仮面』を意味するラテン語。英語の『person』の語源となっており、人が他者と接するときに用いる表層的で公的な人格のこと。
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ヘウレーカ
[No.31] 2007-05-26 Sat 20:42
ヘウレーカ』 評価:★★★☆☆

著者:岩明均

岩明均氏、好きだなぁ。
同氏による『寄生獣』は、学者の論考の対象になる程の優れた哲学的作品として、現在でも特に高い評価を受けています。
本作のタイトルである『ヘウレーカ』は、「わかった!」とか「見つけた!」を意味する『ユリイカeureka)』のギリシャ語読みで、古代ギリシアの数学者であるアルキメデスが共同浴場で『浮力の原理』に気付き、叫んだ言葉(一説では、そのまま素っ裸で駆け出していったという…)と言われています。
そんなお茶目というか井出らっきょ氏の様なアルキメデス大先生が登場する作品なのです。

舞台は紀元前3世紀後半の古代ローマ時代のシチリア島の中心都市シラクサ
政治的に混乱するスパルタから逃れてきた全然スパルタ人らしくないイケメン優男『ダミッポス』は、ローマ人の恋人『クラウディア』とシラクサで平穏に暮らしていた。
しかし、ローマ対カルタゴ第二次ポエニ戦争の余波を受けたシラクサはローマとの関係を断ち切りカルタゴ側に付く。
カルタゴに付いたことにより反ローマとなったシラクサ市中では、ローマ人であるクラウディアの身に危険が迫り始め、彼女と共にある人物のもとに逃れるダミッポス。
そのある人物こそ、伝説的数学者アルキメデスであった。
そしてシラクサには、この一人の天才アルキメデスが作り上げた想像を絶する防衛兵器が迫り来るローマ軍を待ち構えていた…。

みたいな。
ちょっといつもより眺めです。これだけでもかなり燃えてくるんですよね。(笑)
主人公の名前はダメダメですが(実在したようです)、非常に賢い雄弁家で、スパルタという単語でイメージされる屈強さなどはなく、とてもソフトな人物です。
岩明氏はこういうタイプの主人公が好きなんでしょうか。
七夕の国』という作品でも脱力系の主人公でしたし、『雪の峠・剣の舞』でも癒し系の主人公(渋江内膳)だったような?

とにかくまぁ、アルキメデスの発明した兵器の数々が怪しくておもしろいこと。
エウリュアロスの車輪なんてもうあなた。(ほら、気になるでしょ?)
兵器だけではありません。
シラクサ軍司令官であるエピキュデス、『ローマの剣』と賞されるローマ軍司令官のマルケルス、そして現代軍事学においてもその戦略が必ず教材として取扱われる史上最高の戦術家ハンニバルなど、脇を固める人物達もまた魅力的です。

現在、『テルモピュライの戦い』(侵攻するペルシア軍に対し、圧倒的に数に劣るスパルタ王レオダニス率いる混成部隊(スパルタ兵、テバイ兵、テスピアイ兵)が全滅するまで三日間に渡り戦い続けた戦闘。彼らは武器が破損して使用不可能になると素手で戦ったという。)を描いた『300』という映画が公開されていますが、この映画で描かれているようなスパルタ兵とは一味違うダミッポスの戦いを味わってみてはいかがでしょうか。

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ゆかり
[No.30] 2007-05-26 Sat 20:37
ゆかり(千日前店)』 評価:★★★★☆

ゆかり


住所:大阪府大阪市中央区千日前2-11-12
TEL:06-6647-8001
URL: http://www.yukarichan.co.jp/
営業時間:11:00~23:00(オーダーストップ 22:20)
定休日:不定休

関西以外の方はご存知ないかもしれませんが、ここのお好み焼きが美味い。
個人的にはすごく口に合います。
大阪でもかなりの人気店に入るのではないでしょうか。
一品料理も酒の肴にぴったりで、ホルモン焼きが美味いー!

特に私はこの店のその名も『御堂スジ』(笑)というお好み焼きをこよなく愛しています。
通常のお好み焼きの生地の中に、カレー粉の風味がするスジ肉がこれでもかというほど入って至高の一品です。
また、このスジ肉がとても柔らかく、焼き始めはスジ肉を串に指したままお好み焼きの生地に挟まれているため整形し難く、故に他のお好み焼きと比べて綺麗な円形になっていないその歪な形がまた無骨で良い!
ソースとマヨネーズをドボドボかけて食べましょう。

ちなみにご存知ない方のために説明させて頂きますと、本来『御堂筋』とは、大阪市にある梅田難波を結ぶ全長約4km、幅約44mの大通りのことで、『ゆかり』はその辺のおじさんも言わない様なシャレをかましているわけです。
しかし、この『御堂スジ』、何やらTEKO-1グランプリというお好み焼き競技会で優勝したのだそうです。
何気に『キングオブお好み焼き』じゃないか!

大阪に来たなら食べる価値はありありです。
粉もん(お好み焼、たこ焼きなど)文化は良いですね。
早い、安い、美味い!
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ドアD
[No.29] 2007-05-25 Fri 16:10
ドアD』 評価:★☆☆☆☆

著者:山田悠介杉山敏

リアル鬼ごっこ』で有名な小説家、山田悠介氏原作のホラー作品です。
理不尽系ど真ん中の作品で、何の必要性もなくばったばったと人がお亡くなりになっていきます。
なお、『ドアD』『8.1』『ジェットコースター』の三作品から構成されます。
『ドアD』はドアを開けるために必要とされる数々の残酷劇、『8.1』は昔ながらの怪談話、『ジェットコースター』は命がけの逆チキンレースといったところです。

本作はなんとも評価し難いものとなっています。
恐らく、一読された方の多くは同一の見解を持っていらっしゃる方が多いと思うのですが、ずばり『絵』です。
あまり心が惹き付けられる絵ではありません…。

理不尽に死んでいくショートストーリーばかりなので、そこに物語性が介在し難いのは当然なのですが、その代りに人が死に至る過程の突拍子もないアイデアと、その短時間に織り成される人間模様が売りとなっています。
しかしながら、絵の質が鼻に掛かってしまい、後者の人間模様の方には感情移入ができません。
となると、残されたものは死に方一発勝負だけになります。
なるのですが…。これもまた、ある程度画力や話運び(コマ割なども)のテクニックがないと陳腐にしか感じません。

それぞれのショートストーリー自体はつまらないということはないので、テクニックのある方が作画をされていたら、なかなかおもしろいものになっていたかもしれないのですが…。
登場人物達は単に「ワー」「キャー」しているわけではなく、理不尽な死に直面しておきながら案外冷静な人間という描写は結構嫌いではありません。
その構成から、やはり『SAW』や『CUBE』といった作品に影響を受けているのかもしれません。

この手のお話が好きな方はどうぞ。

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ゴールデンボーイ
[No.28] 2007-05-25 Fri 15:58
ゴールデンボーイ』 評価:★★☆☆☆

監 督:ブライアン・シンガー
出 演:イアン・マッケランブラッド・レンフロブルース・ディヴィソン
製作年:1998年
製作国:アメリカ
時 間:111分

原作はスティーブン・キング氏だそうで、私はそれほど好きな小説家ではない(『スタンド・バイ・ミー』や『グリーンマイル』は好きかも…)のですが、この作品は中々興味深いものがありました。

主人公の少年がハイスクールで学んだナチスホロコースト(ナチスドイツによるユダヤ人の国策的大虐殺)に興味を持ち独自で文献による研究を開始。
そんなある日、たまたま見かけた老人が偽名を使い米国で暮らすナチスの元将校であることを知り、興味本位で近づきホロコーストの話をさせるために「正体を公にばらす」と脅すのだが…。

X-MEN』のマグニートー役や『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフ役で有名なイアン・マッケランが出演しており、恐ろしい好演をしています。
主人公に過去の話をするたびに当時の自分が蘇り、次第に常軌を逸した行動をとり始める姿は見ものです。
マグニートーの反骨的キャラクターともガンダルフの聖人的キャラクターとも違う、マッケランの魅力が垣間見えます。

といっても、やはりこの映画の見所は本来強い立場にあった主人公と老人の立場が均等になり始め、相互が牽制し合う関係性へと変化していくところでしょう。
スティーブン・キング氏お得意の人間模様です。
触らぬ神に祟り無しとは言いますが、余計なことはするもんじゃないですねぇ…。
と思いながらも、私が主人公の立場であれば、執拗に脅しはしませんが、きっと近づいていくんだろうなぁ。(汗)

なお、主人公も興味を持つホロコーストはやはり興味深い題材です。
当時、ヒトラーはユダヤ人を追放するだけの予定でしたが、領土拡張が上手くいかず、あのような悲惨な形の結末を迎えました。
ここには権力に逆らえない人間心理の構造やユダヤの歴史、シオンプロトコルという非道な悪意…さまざまな要素が詰め込まれています。
ある種、人間とは何なのかということにも繋がる出来事かもしれません。

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サイレントヒル
[No.27] 2007-05-25 Fri 15:43
サイレントヒル』 評価:★★★☆☆

監 督:クリストフ・ガンズ
出 演:ラダ・ミッチェルショーン・ビーンローリー・ホールデンデボラ・カーラ・アンガーキム・コーツアリス・クリーグ
製作国:日本、アメリカ、カナダ、フランス
製作年:2006年
時 間:126分
公開日:2006/07/08~

大元はプレイステーション用ソフトとしてコナミから発売された国内ゲームソフトの様ですが、確かに作品内にもなんとなくそれらしい描写があります。
ただ、ゲームソフトを映画化するとなると不吉な記憶が蘇ります。

…。バイオハザード…。

ホラー好きの私が「うぉぉぉぉ!!! ぞんび映画どぅあぁぁ!!! ひぃやぁははぁぁぁ!!!」と、完全に心神喪失状態で映画化を喜んでいたところ、実際に蓋を開けてみればなんということはない、ゾンビ版ランボーです。
主人公のミラ・ジョボヴィッチに無敵補正でもかかっているのか、バッタバッタとクリーチャーをなぎ倒します。
最後には、ミラ・ジョボヴィッチが仕留められることだけを祈っていました。
単にアクション映画として観れば、コタツにミカンでお茶でもすすりながらという感じで観ることができて良いのではないでしょうか。

上映前に「サイレントヒルもこうなってしまうのではないだろうか・・・」と思っていましたが、とんだ思い過ごしです。

えげつない。

本来は、残酷さを目論んだスプラッター映画ではありませんが、妙に痛々しい。しかも激しく。
スプラッター映画の様に冗談めいていないので、決して残酷さがおかしさに変わりません。
作品全体の世界観は、荒涼感があり、どこか幻想的です。
その静寂さが笑いの入る余地を与えないのだと思います。
現実に有り得るようなサイコパスな作品ではなく、明らかに作り話ですが、この作品に関しては観ることが出来ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そしてなによりクリーチャーデザインが秀逸です。
前述の通り、元はプレイステーション用の国内ゲームソフトなので国内で制作されているわけですが、日本のデザイナーのセンスと想像力は素晴らしいですね。
こんなクリーチャーが現実にその辺を歩いていたら嬉しくてたまりません。

そして最大の見所は、戦慄の異界、異形のクリーチャー、残酷劇の中で一度も折れることのない母の愛です。
女性は強いですね。

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座敷女
[No.26] 2007-05-25 Fri 13:37
座敷女』 評価:★★★★☆

著者:望月峯太郎

ドラゴンヘッド』の著者が描く、もはや知る人ぞ知る作品です。
今からかれこれ15年ぐらい前に出版されているので、なかなか年代物ですが、当時中学生だった私は自宅に置いておくのも嫌なぐらい恐怖を感じていた作品でした。
じゃあ、「買うなよ」っていう。(笑)

物語は主人公である一人の大学生が下宿するアパートから始まります。
淀んだ空、沈鬱な空気、停滞した大気を感じさせるその日、自室でリラックスする主人公の耳に入る激しく隣部屋の扉をノックする音。
そのけたたましさに堪りかねた主人公が扉を開け覗いた先には、背が高くロングコートに紙袋を持った異様な女が…。
その日、扉を開けてしまったがために始まる狂気の物語。

っていう具合です。
書きながら自分でもゾクゾクしてきます。
本作が出版された当時、巷では次第にストーカーという存在が浮き彫りになり始めていた頃だと思います。
作品に登場する異様な女の姿が都市伝説として頻繁に登場する口裂け女に酷似していることと、常人であれば心理的に受け入れ難いストーキングという行為を結びつけたことで、女の存在はもうめちゃくちゃイヤなものとなっています。

映画でも書籍でも恐怖を取扱う作品にとって、絶対的な心理的効果を発揮する『理不尽さ』は本作でも効果的に演出されており、ただひたすら「こんな目には会いたくない」という気持ちを抱かせてくれます。
都市伝説的な事象を取扱い、やがてその事象が発生する現実的な理由に到達していく作品であれば次第に心の中の不安感は薄れて生きますが、本作においては読み進めれば進めるほど不可解になり、それこそ都市伝説的な不気味さが増していきます。
これにより、より一層不安感は増幅され、救われる術が感じられないという絶望感と人知が及ばないという無力感が、血の気が引いていく速さに拍車を掛けてくれます。

作品名の『座敷女』は、無論、『座敷童子』から由来しているのでしょうが、その座敷童子伝説自体、口減らしのために新生児を屋内に埋める東北地方の風習に起因しているというのですから、なんというかアレですけども。(笑)

恐怖大好き人間にはオススメの一冊です。

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ハイテンション
[No.25] 2007-05-25 Fri 13:36
ハイテンション』 評価:★★★☆☆

監 督:アレクサンドル・アジャ
出 演:セシル・ドゥ・フランスマイウェン
製作年:2003年
製作国:フランス
時 間:91分
公開日:2006/8/26~2006/9/29

先日、テレビで何度目かの『TAXi』を観て以来、フランス映画は観ていなかったのですが、パッケージのインパクトにつられて借りてしまいました。

ちょっとちょっと、これいいんじゃないですか?
この作品には一つの秘密があり、それを話すとおもしろくなくなってしまうので、ここでは書きませんが、その秘密というのがある有名な俳優が出ているハリウッド映画や韓国のある映画などのストーリー上の秘密に非常によく似ており、映画を頻繁に観る人からすると「なんだ、またこんなのか」と思ってしまうかもしれません。
言ってみれば、ある程度、巷で使いまわされている演出(?)なので、新鮮味や本気の感動は得られない可能性があります。
しかしながら、この映画全体に通して存在している異常な緊迫感はここ最近のホラー映画ではなかなか感じることのできないものでした。

ストーリーは、親友の実家に勉学のため居候にきた女性(セシル)の身に降り掛かる災難のお話です。
彼女と彼女の親友・家族の家に突如現れた一人の中年の男。
中年の男は親友一家の自宅の呼び鈴を鳴らし、玄関ドアを開け応対し父親の頭部にいきなり凶器を振り下ろす…。

みたいな感じです。ドキドキでしょう?
この手のスプラッター系にはありがちなのですが、この作品の素晴らしいところは、『惨殺魔が何を考えているのかわからない』ということ、そして『死の恐怖にさらされた主人公の行動が必ずしも合理的なものではなく、混乱に陥っているが故に妥当性や冷静さを欠いている』ところにあります。
「おい!そこで行動するのか!?」なんて思っている内に、主人公と同様の恐怖を味わっていたりします。
低予算映画でも見せ方次第でどうとでもなるという良い例かもしれません。

しかし、言うまでもなく血しぶき飛び散る作品ですので、誰しもが鑑賞できものではないでしょう。
私は普通にご飯食べながら観てましたが。(笑)
インタビューで監督が「恐すぎると、ある意味笑ってしまう」とか言ってらっしゃいますが、別に笑えません。

ぜひ、皆さんも死に直面した時の人間が見せる『ハイテンション』を味わってみてください。

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バタリアン5
[No.24] 2007-05-25 Fri 13:33
『バタリアン5』 評価:☆☆☆☆☆

監 督:エロリー・エルカイェム
出 演:ピーター・コヨーテジョン・キーフ
製作年:2006年
製作国:アメリカ
時 間:95分
公開日:2006/10/28~2006/11/17

結局観てしまいました。
まぁ、『4』まで観ちゃったら、『5』は観ないというのもなんですから…。
感想ですが、正直、終わってます。初めての★無しです。
もう、ホラーとかコメディーホラーとかそんな要素はどうでもよく、なにやら別の次元に到達しています。

前作の主人公の叔父が隠していたトライオキシン(バタリアン化用科学物質)を、これまた前作の主人公が見つけてしまい、その親友がトライオキシンをドラッグに転用。
バイヤーを通じてばら撒いたところ、えらいことに…。

後は説明不要だと思いますが、恒例のドンチャン騒ぎです。
本作の初代は、事実上、ロメロのゾンビの続編として制作されましたが、本来の道を逸れ、コメディー要素を盛り込んだことで成功した特異な作品でした。
ですから、その続編も引き続きコメディー路線を踏襲していくのはわかるのですが、本作に関してはコメディーホラーを本気で製作しているように感じられません。
どこかふざけて作られているようにすら感じます。
コメディーホラーって、まがいなりにもホラーとして本気で製作されてこそ、おもしろ恐いと思うんだけどなぁ。

本作の目玉として登場するタールマンも、ファンへのサービスや話題作りのため以外に、つまり本作の物語りを構成することに関しては、何のために出てきたのかわかりませんし、扱いも酷いのなんの。
せっかくカルトゾンビ映画の名脇役としてその名前を知らしめたのに…。
あまりと言えばあまりな話です。
本作で初めて登場するインターポールを名乗るおじさん達も、単なる銃要員じゃないか…。

この手の映画が好きな人にとって話題の一つとして観るぐらいの価値じゃないでしょうか。

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マッドメン
[No.23] 2007-05-25 Fri 13:31
マッドメン』 評価:★★★☆☆

著者:諸星大二郎

前回記事の通り早速、諸星大二郎氏の登場です。
この人は本当にすごいですね。
作品自体はフィクションであっても、変形させた史実を取り入れているので、恐らく書籍やらなんやらで仕入れている文化人類学的な知識の総量は半端ではないと思います。
氏の作品には特に中国の故事を取り入れたものが多く存在しますが、中国の故事は深い理解を要する思想が絡んでいることが多く、本来読みやすいはずの漫画という媒体が人によっては「む、難しい…」なんてことになりかねません。

さて、本作は未だ呪術的文化に生きるニューギニアのある部族の酋長の息子・コドワと、彼を取り巻くニューギニア・日本双方の人物達を中心とした物語となります。
古代から続く精霊の世界を守ろうとするコドワ、近代化の波に揺れるニューギニア、知的好奇心に駆られ欲を露わにする日本人…多くの登場人物と多くの文化がたった2冊の文庫本にこれでもかというほど詰まりまくっています。

ニューギニアの伝説や20世紀初頭のニューギニア周辺で発生した信仰『カーゴカルト』(「やがてくる週末に、死んだ祖先達が文明を船に積んで死者の世界から現世の人間を救いにくる」という信仰)で沸く人々の中で物語が展開されるのですが、その部分部分でイザナギヨモツシコメに追われる呪的逃走といった日本神話との共通性を見出し、重ね合わせ、そのまま一つのストーリーに詰め込んでしまうのですから、そりゃ壮大になるのなんの。
氏の著作である『暗黒神話』においても、タケミナカタオオクニヌシの神話を取り込んで、独自の創作的な部分を加味して独自の世界を作り上げていますが、ある種、神話が史実の翻案や改変だとすれば、氏も一つの神話を作り上げていることになるのかもしれません。

諸星作品には変に予備知識が必要だったりする作品が多いので、ちょっとした時間の合間に気楽に読めるものではなかったりするかもですが、漫画というジャンルに深い知識をもたらし、独自の世界を作り上げた作品群は、漫画界自体を一段高尚なレベルに押し上げることさえ可能であると感じます。
しかし。正直、その絵には好き嫌いがあると思います。
決して上手さのある絵でもなければ、センスを感じさせるものでもありません。
私が初めてその絵を見たときは何故か、つげ義春氏を思い出しました。
つげ氏の絵は白土三平氏や水木しげる氏の影響を受けているようなもの(『峠の犬』や『オンドル小屋』など)も多く見受けられるので、特に作風が似ているとも思えないのですが…。
謎です。

皆さんも一度、諸星ワールドに触れてみませんか?
どっぷりと浸かってしまうかもしれませんよ?

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ギョ
[No.22] 2007-05-25 Fri 13:28
ギョ』 評価:★★★☆☆

著者:伊藤潤二

伊藤潤二氏は、恐らくこのブログで何度か登場することになるであろう諸星大二郎氏と共に、私の愛する漫画家さんの一人です。
諸星氏は、天才・手塚治虫氏をして「(自分は描こうと思えば誰の絵でも描けるが)諸星大二郎だけは描けない」と言わしめた人で、独特の作風で有名ですが、伊藤氏もまた非常に独特な作風を持つ方です。
伊藤氏は一般的にはホラー漫画家として認知されています(ご本人も作品の後書で「ホラー漫画家」を自称していらっしゃいます)が、この人の作品はどう考えてもブラックユーモアでしょう?
怖い作品は怖いのですが、怖さの中に「なんでこんなこと思いつくのだ?」という滑稽さを感じてしまいます。
新作に分類される『レミナ』などは、まさしくとんでも想像力爆発です。
ホラー漫画家として有名な梅図かずお氏の作品はひたすら怖い(『神の左手 悪魔の右手』は相当きてます)ですが、このようなホラー作品とは一線を画す独自のジャンルを築き上げられた様に感じます。

さて、この『ギョ』に関しては特にそうで、伊藤ワールド全開なのですが、もうあんぐり…といったレベルです。
とにかく「海の底から得体の知れないものが揚がってくる」というこの一点に尽きる作品なのですが、本当に得体が知れません。
とりあえずむっちゃくちゃなのですが、こんなものが海から揚がってきたら確かに怖いのは怖い。
以前からなんとなく感じていたのですが、伊藤氏は人間が本能的に感じる「何が居るかわからない」という深海への恐怖に魅力を感じているように思います。
恐らくホラー漫画家(結果はどのような作品であれ)にとって、「最高の仕事ができた」というのは、作品が売れようが売れまいが「人の恐怖という本能をくすぐった」ということに他ならないのかもしれません。
かの有名な『座敷女』ばりに「これ、すごい怖いよ」なんてちょっとでもメディアや口コミで噂になろうものなら、してやったりなのかも…。

とにかく、伊藤氏の作品はおもしろいものが多いので一読してみることをオススメします。
本作は伊藤氏の作品を読むに当たって、最初期に読むべき作品ではないかもしれません。
氏の作品の中でも特に異質な部類に入るからなのですが、それでも氏の作品の特徴である耽美で美しい作風は失われておらず、得体の知れないものへの遠慮のないグロテスクな描写との併存とギャップはおもしろい限りです。

「オレ(私)は色物が好きなんだ!」という人は、ぜひどうぞ!

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バタリアン4
[No.21] 2007-05-25 Fri 13:24
バタリアン4』 評価:★☆☆☆☆

監 督:エロリー・エルカイェム
出 演:ピーター・コヨーテジョン・キーフ
製作年:2005年
製作国:アメリカ
時 間:90分
公開日:2006/07/08~2006/07/28

出たー!!!
あの名作『バタリアン』の続編です。
まぁ、途中の『バタリアン2』、『バタリアン リターンズ』は何ですけども…。
そして今回も「ぶ~れ~い~ん」とか言っちゃってます。
だ・け・ど!くだらん!
悲しいかな、進歩がありません。(笑)

複合企業ハイブラテック社の研究員である主人公の叔父が、既に処分したはずの米陸軍が開発した死人をヤバい形で蘇生させる薬品『トライオキシン』を見つけ出すところから物語が始まるのですが、ここまではゾンビ好きならばワクワクなんですけど…。
結局、トライオキシンでバタリアン化した人達に相も変わらず追い回されて、相も変わらず後頭部化噛み付かれて…これの繰り返しです…。

そもそも本作のバタリアン達は「ぶ~れ~い~ん」と声を上げながらまさしくゾンビ丸出しでノロノロと襲い掛かってくるのですが、バタリアンの恐ろしさというかアホらしさは、ゾンビなのに全力疾走してくることだったはず!
タールマンなんかはのそのそ歩いてましたけど。

そして、本作のバタリアン達は脳天を拳銃で撃ちぬかれてバタバタ倒れるのですが、そもそもバタリアンは五体バラバラにされようが動いていたはず!
で、バラバラにしても死なないから燃やしてしまった結果、トライオキシンが気化してしまい、降り始めた雨で墓場に眠る死人たちが蘇るんですよねぇ。

初代バタリアンで感じた、あの度肝抜かれた感は忘れようにも忘れられません。

抜かれるなら、度肝がいいよね! by.ダーリンは外国人

というわけで、本作はゾンビしてくれているのですが、新鮮味もなければ懐古的な部分もないなんとも平凡というか安っぽい作品になってしまいました。
『バタリアン』は、完全なホラーからホラーコメディに走った作品なので、元来チープであるのが正しいのでしょうが、チープな中に見え隠れする愛すべきアホらしさが感じられないんですよね。
変にティーンエイジャーな映画にしてしまったのが選択ミスでしょうか。

しかし、満を持して登場したバタリアン化により不死身の兵士と化した主人公の父と母の扱いが悪いこと悪いこと。(笑)
そ、それだけ!?みたいな感じなのです。

ある種、期待せずに観たら案外いいのかも?

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X-MEN ファイナル ディシジョン
[No.20] 2007-05-25 Fri 13:21
X-MEN ファイナル ディシジョン』 評価:★★★★☆

監 督:ブレット・ラトナー
出 演:パトリック・スチュワートヒュー・ジャックマンジェームス・マースデンハル・ベリーアンナ・パキンショーン・アシュモア、その他
製作年:2006年
製作国:アメリカ
時 間:104分
公開日:2006/9/9~

よいデキだー!
やはり面白いですね。
X-MENは元々、私が中学生ぐらいの頃(現在27歳)にテレビアニメとして放送していた作品を思い出しますが、アニメ版やアメコミ版ではウルバリンは何とも言えない黄色タイツを身にまとっていました。
その当時から考えるとえらく野性味溢れる男前になったものです。(笑)
しかし、十年以上前のアメコミから題材を引っ張ってこなければならないぐらいハリウッドはネタ切れということなんですねぇ。

物語りを全く知らない方のために若干説明すれば、突然変異により生まれた特殊な力を持つ新人類とも言うべき『ミュータント』と、人類および人類に味方するミュータント達の生存をかけた激しい戦いを描いた作品です。
既に1、2と公開され、今回は3作目となります。

さて、見て頂ければお分かりになるように☆四つです。
当たり前なのですが前作・前々作を観ないと何がなにやら全くストーリーが分からないからです。
本作のみで独立して楽しめるものではないので、その分減点ということで続編物の性(さが)みたいなところです。
それでも相変わらず人間ではありえないような突拍子もない戦闘シーンや、好奇心をくすぐる様々な能力者達はカッコイイの一言です。
特に磁石野郎のマグニートの戦い方は尋常ではないので、「おおー」と思わず唸ってしまったり。

強力な特殊能力を持ちながらも絶対少数であるが故に迫害されるミュータント達は、逆にその力を利用して生存をかけた戦いを始めるワケなのですが、考えてみれば切実な話です。
本作では、事実上、ミュータントと通常の人間達の間の亀裂が埋まりつつあり、共に歩き出す道を模索し始めているのですが、マグニート率いる一部の過激派はそれを認めません。
マイノリティを弾圧する者も、マジョリティの凡庸さを卑下する者も、どっちもどっちというとこでしょうか。
とにかく、理屈など何も考えずにドッカンドッカン戦っている姿がおもしろいので、お菓子でもバリバリ食べながら併せてご賞味下さい。

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グエムル 漢江の怪物
[No.19] 2007-05-25 Fri 13:16
グエムル 漢江の怪物』 評価:★★★☆☆

監 督:ポン・ジュノ
出 演:ソン・ガンホピョン・ヒボンパク・ヘイルペ・ドゥナ
製作年:2006年
製作国:韓国
時 間:120分
公開日:2006/09/02~

巷の評判だと賛否両論なのですが、結構良いかも…。
実際に起きた米軍による漢江(はんがん)への薬品の不法投棄を題材にした作品とのことですが、それほど世間一般に知られた事件ではないので、本作が反米精神込みの環境汚染への批判という風刺が根本にあるということは案外気付かれていなかったりするのでしょうか。

物語は、法令に処理方法が定められた劇物を排水溝に流すところから始まり、漢江の汚染へと繋がります。
漢江に垂れ流された薬品の作用で、放射能を浴びて変異したゴジラばりに巨大化した魚(?)の怪物が出現。
橋にぶら下がる怪物を最初は珍しげに見物していた人々も数分後に自分達の身に降り掛かる災難を知る由もなかった…みたいな感じです。

単なるモンスターパニック作品というわけでもなく、物語の中心となる家長、長男、次男、長女が、グエムルにさらわれた長男の娘を死に物狂いで助け出そうという家族愛が核となっています。
内容がうすっぺらになりがちなモンスター物に人間ドラマが織り込まれている事で、一癖ある作品となっています。
韓国の映画は…というか韓国の映画監督は、少なからず人の生死や身体への侵害を取扱う作品である場合、それに付随する場面では人間の感情の起伏を痛々しいぐらい激しい描写で描きますよね。
地理上、大国に抑圧され続けた歴史や、未だ強い男尊女卑の影響下にある韓国人特有の『(はん)の文化』に基づく、鬱積した感情の発露なのでしょうか。

また、グエムルの初登場時は河べりを猛スピードで走り抜けて人間をぶっ飛ばしているだけだったので「案外、ヒューマニズム溢れるモンスターなのか?」なんて思っていたら…あなた。
リスみたいな野郎でした。ものすごい数の人間様を殺傷した様ですし。
モンスター物で失敗しがちな「変に人間的な動物」ではく、「何を考えているかわからない」感じあるので中々素敵モンスターです。
しかし、ご覧になった方であればお分かりかと思いますが、あの独特の習性からすると元の生物は一体なんなのでしょう?
見た感じでは魚類っぽいのですが…。

ちなみに、『グエムル』とは『怪物』という意味だそうで、本作は『グエムル 漢江の怪物』というタイトルですから、全て日本語にすると『怪物 漢江の怪物』というおかしなタイトルになりますね。(笑)

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里見八犬伝
[No.18] 2007-05-25 Fri 13:14
里見八犬伝』 評価:★★☆☆☆

監 督:深作欣二
出 演:千葉真一真田広之薬師丸ひろこ志穂美悦子
製作年:1983年
製作国:日本
時 間:137分
公開日:1983/12/10~

なんでこのタイミングで八犬伝なんだ?と思われるかもしれません。
子供の頃にテレビで観た記憶があって、あるシーンをずっと鮮明に覚えていました。
観たことのある方にはわかるかもしれませんが、本作は妖怪の登場する勧善懲悪ものなので結構おどろおどろしい描写があります。
幼かった私は、そのあるシーンを見てとんでもなくビビったのです。
ヒントは薬師丸ひろ子の入浴シーンです。(笑)

元ネタは言うまでもなく曲亭馬琴滝沢馬琴)の傑作読本『南総里見八犬伝』で、この馬琴の作品を翻案した鎌田敏夫氏の小説『新・里見八犬伝』が原作になっており、ところどころで馬琴バージョンとは違う部分が見られます。
しかし、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の玉を持った者達が集い、悪に立ち向かうという設定は何度観てもドッキドキです。

さて、ビビったという記憶だけが鮮明に残っていた私は、現在に至るまでもう一度観たいとずっと思い続けていたのですが、とうとうこの度観る機会を得たというわけです。
ひさしぶりに観てみた感想はさすがに深作監督。
映画作品という尺のなさも手伝って突拍子もない演出があったり、ちゃっちぃ妖怪も登場したりしますが、まぁ、そこはそれ。20年以上も前の作品ですから…。
それでもよくできています。
当時の幼かった私が怖がるのもわかります。
日本映画らしからぬ豊富なアクションもなかなか素晴らしいもので、猿のように飛び回る若かりし頃の真田広之も見ものです。
というかですね、薬師丸ひろ子、千葉真一、志保美悦子、夏木マリ、京本政樹、萩原流行…出演者すごい。
どれだけ製作に力を注いだかわかりますね。

日本映画で初めて特殊メイクを使用した作品だそうで、BGMにロックを取り入れた当時としては斬新な時代劇でもあります。 深作監督はやはり先進的だったんですね。

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ABARA
[No.17] 2007-05-25 Fri 13:11
ABARA』 評価:★★★☆☆

著者:弐瓶勉

SF漫画は描き手にしてみても人気のあるジャンルのようで、作者が描きたくても出版社サイドから「やめとけ」的なこと言われることがあると聞いた覚えがあります
本作はまさしくそのSFのど真ん中をいくわけですが、荒廃した世界感が好きな方の食指をくすぐる作品であると思われます。
しかし、主人公の名前が『駆動電次』て…(笑)
その主人公は『黒奇居子(くろがうな)』という怪物じみた正義の味方に変身するのですが、要するにヒーローものでもあります。

主人公の攻撃の対象となる『白奇居子(しろがうな)』もまた怪物のような異形の生物なのですが、この両者の戦闘シーンは擬音が多いこと多いこと。
もう擬音しかないんじゃないかと思うぐらいです。
作品中では「彼らの行動速度は人間の目では捉えられない」という設定であるため、実際にキャラクターの姿を描かず、擬音を多用してスピード感を演出しています。
ただ、あまりに擬音が多い為、このコマとこのコマどう繋がるんだ?みたいなことも発生したり。(笑)
変身後の主人公の体が甲殻類の様な外骨格に覆われているので、『ズバーン!』と動いて『ドゴーン!』と攻撃して『ペキパキ』とタメージを受けるのがやたらと気持ちいいです。(笑)

著者の作品の一つ『バイオメガ』もそうなのですが、大多数の人類を半死半生で破壊的な性質を有する事実上別の生命体という状態で描くことで、世界を性質の悪い危機的状況に追い込んでいるのですが、ゾンビ映画しかり、生物的災厄系映画しかり、こういう世界観は絶望感を煽るのに効果的だなぁとつくづく思います。
確かに人類の大多数が死滅してしまうよりも「侵食されている」という恐ろしさの方がゾクゾクっとしますよね。

こんな世界になったら…。
楽しいだろうなぁ。(笑)

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マンホール
[No.16] 2007-05-25 Fri 00:27
マンホール』 評価:★★★☆☆

著者:筒井哲也

結構好きなんです。
善良で頭脳明晰な人間が何かのきっかけで知能犯に転じて、法・人道を無視した世直しを行なうという設定は他にも見かけなくはありません。
しかし、その世直しの手段が特異なフィラリアによる人間の重要な要素への攻撃とは想像もつきませなんだ。

さて、そのストーリーは…

とある一人の人間の死亡事件をきっかけに二人の刑事が捜査を開始。
その捜査の過程で死亡者の眼球から発見された寄生虫フィラリア。
その後も次々とフィラリアによる死亡事件が多発する。
フィラリアに寄生された人間達の痕跡を追う内に、この事件に一人の人間の作為が浮かび上がるが…。

みたいな感じです。
このフィラリアの変異体(?)が持つ特殊な性質がまるで人間の善悪を裁くかのような役割を果たします。
現代に生きるほとんどの人間は、これに寄生されると真っ当な社会生活を営めないのは間違いありません。(笑)
私などは恐らく廃人と化します…。

しかし、本作の犯人となる人物のすごいところは、自分が受けた傷に対する復讐が単に人ではなく罪に向かっているところで、間接的に反社会的な手段を用いているとはいえ、憎しみゆえに目先のことしか見えなくなるという状態にはならなかった…つまり、直接的な復讐を廃して怒りと理性を併存させていたというところでしょう。
ただ混沌(と彼が判断していた)を規律化しようとする彼の思想は、憎しみの矛先が全人類(の欲望)にまで拡大したものであったため、もはや単なるリベンジャーではなくなっています。
正に世界の浄化でしょう。
この辺、世界中にこのフィラリアが感染拡大した場合、「それは最悪の世界だ」と必ずしも言いきれるのだろうか?とふと思ってしまいます。
どこまでも自由な状態であることが人間らしいのか、自由は人間を欲望の虜にし目先のことに隷属させる単なる枷(かせ)や錠に過ぎないのか…。
これは人間の永遠のテーマだと思いませんか?

ちなみに、本作中に登場したフィラリアとその媒介者(蚊)の有する特性を利用した『フィラリア時限爆弾』には恐ろしくも可笑しささえ感じます。

「どういうことなんだろう?」と思った人は、ぜひ読んでみてください。(笑)
読んだ人ならわかると思いますが、そんなにマンホールは関係ないですよね…。

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モンコック
[No.15] 2007-05-23 Wed 19:02
モンコック』 評価:★★★☆☆

モンコック


住所:〒556-0011 大阪府大阪市浪速区難波中3-4-11 水貝マンション1F102
TEL:06-6649-5880
URL: http://r.gnavi.co.jp/k981300/
営業時間:11:30~23:00(L.O.22:30)
定休日:日・祝

今日は食文化だ!
ということで、大阪発上陸の砂鍋飯(サーコーハン)を食して参りました。
砂鍋飯とは、砂鍋という土鍋を使った香港の屋台料理です。
この『モンコック』という有名な繁華街の名前が付いたお店の店長は、香港で食べた砂鍋飯の美味しさにビックリしたとのこと。

お店に到着してみると何とも分かり辛い位置に…。
この立地は大丈夫なのか?と思わず心配してしまいますが、とりあえずはお店の中にGo!
比較的小さなお店ですが、小ざっぱりとしておりカウンター席からはテレビを観ることができるのでちょっとラッキーです。(笑)
ただ、テーブル席が一つしかないので大人数には向きません。

さて、私が注文した砂鍋飯は、香港から取り寄せたオイスターソースで味付けされた豚肉や玉ねぎが砂鍋に入ったご飯の上に乗っている豚焼肉砂鍋飯でした。
これだ!

サーコーハン


どーん。
他にも肉味噌や煮豚などの種類が存在します。

さて、お味の方は。

これは…なかなか美味いぞ!

元が屋台料理なので、びっくりするほど美味いというわけでありませんが、濃厚なオイスターソースの風味がきいたビールに合う一品。
オイスターソースがご飯に絡むとこれがまたいい!
近くで働いていればランチとかにもいいかもしれません。
飯物というお腹の膨れる料理ではありますがサイドメニューも割と多いので、私は居酒屋がわりに使いたいなぁという感想です。

とにかく安くて美味い!
まさしくB級グルメ。
いつか、こういうお店が屋台として立ち並ぶ屋台街が大阪にできると嬉しいですね。
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ナイロビの蜂
[No.14] 2007-05-23 Wed 18:56
ナイロビの蜂』 評価:★★★★☆

監 督:フェルナンド・メイレレス
出 演:レイフ・ファインズレイチェル・ワイズ
製作年:2005年
製作国:イギリス
時 間:128分
公開日:2006/05/13~

これはいい。
良い作品です。
ずっと恋愛映画だと思っていて、予備知識のないまま観ていたら普通にサスペンスでした。
物語を彩る人々がそれぞれに抱えた痛切なほどの葛藤が描かれています。
観終わった後に久しぶりに「うーん」と唸ってしまいました。

原作はジョン・ル・カレの同名小説。
殺害された妻(レイチェル・ワイズ)の死の真相を追う内にワールドクラスの製薬会社の巨悪に足を突っ込むことになる英国外務省書記官のジャスティン(レイフ・ファインズ)。
亡き妻が死に至るまでの過程で見せた夫を裏切るような不審な行動も、夫への真実の愛と巨悪に立ち向かう勇気ゆえのものだという応えにたどり着く。
将来を約束された英国外交官という自分と、貧しいが故に隷属するしかないアフリカの人々の間を奔走する妻の真意を夫が理解した時…。

みたいな感じです。
妻役のレイチェル・ワイズが『ハムナプトラ』とは違ったアグレッシブさを見せてくれます。

さて、物語についてですが。
感傷的なヒューマニズムに浸っているわけではありません。
そこにある現実から逃げなかったり目をそらさなかった人間はそれだけでも賞賛できます。しかし、そこから更に現実に立ち向かおうとする人間は、自分の勇気と比例するかのように自ら背負った荷が重くなり始めます。
現実に立ち向かう人間は現実を直視すらしなかった人間が漫然としている間に、皮肉にも勇気や責任感といった一般的に美徳とされるものに自分の首を絞められ始めるのです。
なんという不条理でしょう。
自分の身を売ってでも企業の巨悪に挑もうとする一人の女性の姿見ていると、自分は何か決定的な局面に直面した場合、ここまで形振り構わず真剣に生きることができるのだろうかと思わず比較してしまいます。
先のストーリーに繋げるための強引な複線に、少し「むっ?」と思うこともありますが許容範囲でしょう。

ここはネタバレですが、物語の締め括りは一つの命の帰結です。
現実を切実に直視しようとしなかった主人公が、遅ればぜながら形振り構わなくなった頃には既に失ったものが多すぎて、最後に失うことができるものは自分の未来しかなかったワケですね。

合掌。

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Scratch
[No.13] 2007-05-23 Wed 18:55
Scratch』 評価:★★★☆☆

アーティスト:木村カエラ

1. L.drunk
2. Magic Music
3. Snowdome
4. ワニと小鳥
5. dolphin
6. sweetie
7. きりんタン
8. Scratch
9. SWINGING LONDON
10. never land
11. TREE CLIMBERS
12. JOEY BOY
13. Ground Control

初めて見かけたときに『これはまた可愛いねーちゃんが出ててきたなぁ。』と思っていたモデルの木村カエラさんも今ではれっきとしたポップミュージシャンです。
しかも口の悪さで有名な。(笑)

しかし、この3rdアルバムに関してはもはやパンクロッカーですね。
もともとパンクなルックスとセンスをお持ちのようなので、今の状況こそ正に水を得た魚状態なのでしょう。
それでこそソフトモヒカンも様になるというものです。
のっけからギャンギャン唸る弦を聴いているとモデルとしてのイメージなどどこへやら。
ミュージシャンとしての技巧的な部分や歌唱力に関しても決して上手いとは言い切れませんが、この人に関してはそれらを補ってトータルでセンスの良さを感じさせるアーティストとしての生来の人間力がありますよね。
ステキです。
こんなヤツ(敬愛を込めてあえて『ヤツ』と呼ばせて頂きます)が連れに居たら面白そうです。

アルバムはもう回しまくりです。
特に『Ground Control』はかなりの勢いでヘビーローテーションです。
ちなみに人気の『Snowdome』って、ディズニーのティンカーベルやシンデレラの魔法使いなどのキャラクターでできた置物(?)のことだったんですねぇ。

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墨攻
[No.12] 2007-05-23 Wed 18:53
墨攻』 評価:★★☆☆☆

監 督:ジェイコブ・C・L・チャン
出 演:アンディ・ラウアン・ソンギワン・チーウェンファン・ビンビンウー・チーロン
製作年:2006年
製作国:中国、日本、香港、韓国
時 間:133分
公開日:2007/2/03~

インファナル・アフェア』で、アンディ・ラウが良い味を出していたので観に行ってみました。(トニー・レオンの方が好きですが…)

墨子の教えに従う思想家集団・墨家に属する革離(アンディ・ラウ)という墨者のお話です。
革離は墨子の侵略戦争を否定するが防衛戦争は否定しない非戦論的教え『非攻』に基づき、腐敗した墨家の意に背いて『』(紀元前403年~紀元前228年。により滅ぼされる。)の侵攻により圧倒的に劣勢で危機的状況にある『』(紀元前1100年ごろ~紀元前222年)の『梁城』(人口4千人ほどの小さな国。)に単身加勢することになります。

作品の中で墨者は防衛戦・篭城戦についての理論面の専門家、言うなれば実戦にも参加する防衛戦略コンサルタントの様な役割を担っています。
墨子の思想に基づいているワケですから完全にそれだけが専門ということではありませんが、革離は墨家の中でも特に実戦理論のスペシャリストであると考えられます。

映画の原作となる日本の小説や漫画のコンセプトがとてもおもしろいので、作品の作り方次第ではとんでもない名作になっていたのではないかと思うのですが…。
作業の様に敵兵を殺害し頭数を減らしていくという合理性を追求した革離の戦法を、作品中でも感傷的な描写を抑え主人公に機械的に行なわせることで最終的に物資と人命を消費するばかりの建設的ではない戦争の空しさに繋げていくことを意図したストーリーなのでしょうが、どうもそれが裏目に出ている観があり、戦闘面の派手さ以外のエンターテイメント性が欠けてしまっていて、淡々とスクリーンを眺め続けるだけの結果になっていたように感じます。
つまり人間描写の緩急が少なく感情移入がし難いのです。
そこで乾いた機械的な面に人間的な潤いを注入するため恋愛の要素を盛り込んだのでしょうが、あんまり必要なかったかも…です。
ヒロインの逸悦(ファン・ビンビン)が持ち前のアニメ声もあってやたらと可愛いんですけどね。
逸悦は女性の武官として戦闘に赴きますが、役柄と女優のキャラクターがちょっと違うんでないかい?という配役への疑問もあります。
結果、革離と逸悦の恋模様がまるでおままごとの様です。
壮大な物語だけに梁王もその息子も趙の将軍も立たせるべきキャラクターが2時間13分の尺の中にあっては人物描写が中途半端になるのは否めないのですが…。
だからこそラブロマンスの要素は要らなかったんじゃないかなぁ。

ただ、「今は梁城のために戦うが、もし趙から依頼されれば今度は趙のために防衛戦を行なう。」という非戦論者でありながら戦火を長引かせて結果的に死者を増やすことが予想できるこの革離のセリフは、合理性を追求する人物が思想の前では目的と手段を合理的に判断できなくなってしまう人間ならではの矛盾を感じ取ることができ、とても印象に残っています。

人の内面を題材にする作品は説教臭い哲学問答になりがちですが、その辺は抑制されており好印象で比較的に良作でした。

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