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茜新地花屋散華
[No.156] 2009-07-15 Wed 01:31
茜新地花屋散華』 評価:★★☆☆☆

著者:ルネッサンス吉田

表紙に釣られて購入しましたが、まさかBL作品とは思いもよらなんだ。(笑)
結構濃厚です。
例によって、ウィレッジバンガードで入手することになったわけでですが。。。

食わず嫌いもあれなので、まずは一読。
ハードな性描写もあるのですが、人間の心情を表す作品としては悪くはありません。
ただ、難解なのか、自分の気付かない行間があるのか、本来は形容できない心情を文字にしているからなのか、読解が極めて困難な部分があります。
最後まで読む人は少ないのかも。
ただ、主人公の一人『深沢』のキャラクターは、色んな意味でわからんでもないですねぇ。
これが女性なら可愛いと思うのかもしれない。

たまには違ったテイストということで。




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インノサン少年十字軍 上巻
[No.154] 2009-03-05 Thu 22:20
インノサン少年十字軍 上巻』 評価:★★★☆☆

著者:古屋兎丸

十字軍とかいいですよねー。
煩悩まみれな軍隊を題材にするなんて、何て粋なことをしてくれるのでしょう。
これを古屋氏が描くと、少年たちの間で憎悪や嫉妬渦巻く凄惨なお話になっちゃうんですよね。

◆この名もなき少年たちが、歴史に名を残すことになる――
1212年の春、フランス北部の田舎町。
神に愛されし“奇跡の子”エティエンヌは、12人の仲間と共に「少年十字軍」を結成する。
希望に胸躍らせ行進する彼らに、次々に襲いかかる過酷な試練。
彼らの穢れなき瞳は、遥か彼方の聖地、エルサレムを見据えていた……。
古屋兎丸が圧倒的筆致で描く、純粋な魂と奇跡の物語!
(※『Amazon.com』より抜粋)

…というお話。
十字軍は、長らく私の興味の対象であったりするのですが、その実体は『エルサレム奪還を大義名分として侵略戦争を行ったキリスト教圏連合軍』という色合いが強かったワケで、隣人愛を説くキリスト教が戦争に利用されているのは何とも皮肉な話です。(戦闘行為に参加すれば罪を許されると言われていた。)
本作は、そんな十字軍の中でも、少年のみで結成された民間組織を題材にしており、耽美でエロティシズム溢れるメルヘン残酷劇なのです。

同著者の『ライチ光クラブ』でもそうでしたが、基本、ドロドロした人間ドラマです。
それぞれの思惑が渦巻く組織にあって、本作の主人公であり、少年十字軍のカリスマである羊飼いの少年エティエンヌは、誰よりも心優しく、最もピュアと言えるのですが、そうであるが故に統率力を欠き、周囲は自己の欲求に忠実になり易くなっていきます。
彼はそんな状況に心を痛めますが、最も純真なエティエンヌこそが、最大の禍根となっているのもまた事実。
結局のところ、少年十字軍には、結成当初から悲劇的な結末しか用意されていないということなのかもしれません。

少年十字軍自体は実在したのですが、狂信的なリーダーに煽られながらエルサレムを目指した挙句、奴隷商に捕まり、メンバーの子供たちは奴隷として売りさばかれてしまっという悲劇があります。

ナイステーマ。さすが古屋兎丸。

でも、『ライチ光クラブ』は超えない。(笑)





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東方機神傳承譚ボロブドゥール
[No.151] 2008-12-27 Sat 23:30
東方機神傳承譚ボロブドゥール』 評価:★★★☆☆

著者:太田垣 康男

ボロブドゥール』という名称とその表紙から、「ブラック仏教話か!?」(『孔雀王』みたいな。)と期待していたら、意外や意外。
なんと、「仏教+マシン」という想定外の作品。坊主が上手に激しくマシンで大暴れ。
破戒僧』ならぬ『破壊僧』です。(Destroyed Monk。略して「デスモン」。うーん、ポケモンみたいな…。)

僧侶が支配層として君臨するとある仏教国で、凶者(犯罪者)として水牢に捕らえられている主人公アロン。
彼は、歪んでしまった理想を掲げる僧会の圧制に一矢報いようと、僧会が所有する人間が原材料である人型の兵器『ボロブドゥール』に乗り込む。

…というお話。
熱血一直線で愚直に人を助けようとする主人公に周囲の者は冷やかな視線を送りますが、結果的に彼の言動が周りを変えていくことになります。
詰まるところ、熱血漫画ですね。
ストーリーはありふれた王道ではありますが、何といっても世界観がユニークです。
一つの宗派が貧困・犯罪・圧政に苦しむ民を救う為に作り上げた機神。
その絶対的な力をもって諸国を平定していくも、やがて統制の箍(たが)が外れ、逆に圧制する側になります。
犯罪とは言えないような理由で捕らえられ、機神の原材料とされるべく、命を絶たれて行く国民達。
なんとも残酷なお話ではありますが、主人公が猪突猛進なので、妙に未来があります。

ハッピーエンドかつ単巻なので、さっと読むには良い感じです。
構成もお上手なので、読んでると嫌になってくるということもありません。
ロボ好きではない人でも、相応に楽しめるのでは。





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キョウイチ
[No.149] 2008-11-19 Wed 23:43
キョウイチ』 評価:★★★☆☆

著者:間瀬 元朗

どこで見たのか全く覚えていないのですが、学生の頃に読んだ記憶が強く残っていて、懐かしさ半分で購入を決めました。
ちょっと作風が青っぽいのですが、そこが魅力だったりします。

繁華街で男性をタコ殴りにしていた少年(高校生ぐらい)を静止しようとしたことで、結果的に自分が付け狙われることになるサラリーマンのお話です。
確か、この作品が世にリリースされた頃、ちょっとしたことでキレて暴行を働く若者が社会現象になっていて、本作は直球でそんな世相を反映したものだったのでしょう。
しかし、単に直球勝負かと思いきや、そこは創作の世界。
キレる若者こと『キョウイチ』は、「おっさん、謝れよ」が口癖の殺しても死なない不死身少年なのです。
これは、何を考えているかわからない今時の若者のおぞましさを、オカルト的に表現(異種の存在というイメージで。)したものなのではなかろうかと。
まぁ、いつの時代も、年長者からすると若者が何を考えているのか理解できないもので、若者からすると年長者にダメ出しされる理由が理解できないものなのですが。。。
価値観の押し付け合い&否定し合いという、つまらん恒例行事の繰り返しなワケです。

この手の理不尽感(『座敷女』とか『ドラゴンヘッド』とか。)はとても好きなパターンなのですが、日本人の作家さんってこういうの上手ですよね。
と思っていたら、間瀬氏は『イキガミ』の作者なのですよね。星新一の作品『生活維持省』の盗作であると抗議されていますが。
『イキガミ』なんて理不尽の固まり(「生の価値を実感させる」という名目の下、国家による国民のランダムな間引き(殺害)を画いたお話。)の様なストーリーですから、間瀬氏もほんとお好きですねぇ。
本作には、その『イキガミ』のプロトタイプとも言える『リミット』という作品が収録されていて、国家から理不尽な死を宣告された高校生が、死亡予定日までどう生き抜くかが画かれています。

うーん。

盗作疑惑のある『イキガミ』にプロトタイプがある。
出版社は「作者は、最近まで『生活維持省』を読んだことはなかった。」との見解を発表している。
そして、このタイミングで過去作品の再版にプロトタイプを詰め込んでくる。
「作者には、こんなに以前からアイデアがあったのだから、『生活維持省』の影響は受けていない」という立て付けにするため?

…と思いきや、『リミット』では、明らかに著者の画力が上がっているので、最近の作品臭い。(笑)





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デトロイト・メタル・シティ
[No.146] 2008-10-14 Tue 22:48
デトロイト・メタル・シティ』 評価:★★★☆☆

著者:若杉 公徳

2008年10月9日現在、言わずと知れたカルト的人気を博すギャグマンガ。
第1巻が発売された際、本屋さんで手に取っては置き、置いては手に取りを繰り返したものです。
表紙が気になっていたものの、おもしろいかどうか不安だったんですよ。
よくよく読んでみると、着眼点はとてもおもしろいと思うのですが、稲中的笑いを期待していたので、ちょっと物足りない感じ。(この点から、DMCのドラマー『カミュ』こと『西田照道』には一定のポテンシャルを感じる…。そう。あのヘンタイおむすび男『田中』の様な。)

大まかなストーリーは、曰く「スェディッシュポップバンドをやりたい」にも関らず、事務所の社長にデスメタルをやらされることになった主人公『根岸崇一』を中心としたお話。
根岸扮する『ヨハネ・クラウザーⅡ世』と、彼が率いる(?)デスメタルバンド『デトロイト・メタル・シティ』は、インディーズ界ではカリスマに成りつつあるのですが、如何せんB級臭がたっぷり。
ハクを付けるために、社長に伝説を作るよう要求される姿は痛々しいものの、そんなことをしなくても自ずと伝説を作ってしまう才能があったりします。

何というか、『公然猥褻カット』然り、『資本主義の豚』然り、『東京タワーとの間にできた子供が六本木ヒルズ』然り、女性ファンは名乗り上げることができなさそうな作品です。
とにかく下ネタが多いので、デスメタルもクソ(失礼。)もありませんが、特に嫌味はありません。
それどころか、時には泣かせてくれたりもします。
ちなみに、デズムすぐに進退を掛ける本官さんの件は秀逸。

まぁ、一言で言うと、「ワケわかんない」作品ですね(ニヤリ)




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あたし彼女
[No.144] 2008-09-29 Mon 00:53
あたし彼女』 評価:★★★☆☆

著者:kiki
URL:http://nkst.jp/vote2/novel.php?auther=20080001

第3回日本ケータイ小説大賞作品です。
小説の類はあまり読まない方で、ケータイ小説は正に初めて。
バラしてしまうと、実は読もうと思っていたわけじゃなくて、調べ物で検索している時に、サイトURLが乗っているBBSを見つけたんですよね。
そこから飛んでみたところ、気が付けば読み終えていたという。

今時の女性『アキ』は、「わけわかんないんだけど。」が口癖の絵に描いたような若者。
複数の男性との関係、妊娠、中絶…自分のことであるのに、どこか他人事。
一見、心が乾き、感情のネジが足りていないようにも見える彼女が、ある人物を本当に好きになっていることに気付き、その気持ちが明確になっていく過程で瑞々しい恋する女性に変わっていく姿はとても微笑ましいです。
しかし、そんな恋愛も上手くいくことばかりではなく、不覚にも傷心のアキと彼女の母親のやりとりの場面で思わず涙が。(汗)
著者の経験が多く含まれているという本書ですが、この母親の存在が事実であるものなら、とても子供思いのお母様なのですねぇ。
また、本作を読んでいると、過去の恋愛で起きた様々な出来事を思い出してしまいます。
過去に感じた息切れの様な苦しさ?胸のつかえ?って、何歳になっても残っているものですね。

ちなみに、Web上では、「これが小説か?」なんて誹謗中傷している書き込みをよく見かけます。
実際、味気ないブログの様な文体なのですが、あくまで『見せる(魅せる)ことを意図した日記』と言える形式であり、リアリティを感じさせるための演出だったりします。
この文体であるからこそ、普段の主人公の粗野な雰囲気と、次第に変化していく彼女の心にギャップを感じ、揺れる心が際立つのですね。

ストーリーのあるブログ感覚で読むと良いかも?


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攻殻機動隊
[No.126] 2008-04-30 Wed 02:32
攻殻機動隊』 評価:★★★★☆

著者:士郎正宗

警察では対応しきれないレベルの犯罪に対して、攻性(積極的に武力による実力行使を行い、時には犯罪が発生する前にその芽を潰す。)に対応する特殊部隊『公安9課』を中心に描かれるSF作品です。

映画やアニメ作品になったこともあり、今や世界的に有名な作品になってしまった(ウォシャウスキー兄弟の『マトリックス』に影響を与えているのは有名。また、ハリウッドで実写版映画作品が製作される模様。いいのか!?士郎さん!そう考えると『マトリックス』って良いアプローチだったのかも。)のですが、原作の内容はとにかく難しい。
1ページ読んで諦める人も居るぐらいです。
根っこまで理解しようとすると、サイエンス・ファンタジーに対する造詣、政治や軍事、IT、機械工学に対する知識などなど、諸知識をフル活用しなければなりません。

時代背景は21世紀。
第3次核大戦第4次非核大戦の結果、大きく変化した世界が舞台になります。
科学技術は大きく発展しており、人間の脳内にデバイスを接続する『電脳化』や、義手や義足の発展型である『義体化』(主人公である草薙素子は、脳を除く体の大部分を義体化している。義体部分はサイボーグであるため、当然ながら驚異的な身体能力が身につく。そのため、本作の世界では義体の能力抑制を規定する法令も存在している。)など、人間社会を根底から変える技術が普及しているのですが、ますます『人間の境目』(何をもって人間とするのか?)が曖昧になり、私が愛する(笑)混沌とした世界が出来上がっています。
しかし、電脳化により、広大なネットに直接アクセスできるようになった人間が、逆に自我をハッキングされる世界って良いのか悪いのか。(ハッカーの攻撃を防御・逆襲に転じる『攻性防壁』なんてセキュリティプログラムも描かれていますが。)
更に、義体化によってボディも完全に器と化していますし。
そう考えると、本作が読者を置き去りにするぐらいの強い哲学性を帯びるのは致し方のないところですよね。
うーん。現実に見てみたい世界ではあります。しかし、人間ってなんだろう?

まぁ、なんせ難しいです。
しかしながら、1コマ1コマの緻密な描写や、多脚戦車『タチコマ』に代表される特異なメカニックなど、男子の萌え要素はテンコ盛り。
でも、難解過ぎるので★4つ!(笑)
ある意味『不親切なカットの連続』を多用するため、話を理解するにはその間を想像(行間(コマ間?)を読む)しなきゃいけないものの、欄外を使ってまでの情報量の多さが別の想像(遊び)の入り込む余地を与えていない様な気がするのです。(だから著者自らがタチコマで遊ぶのか?)
本作のスピンオフを作ることができるのは著者のみでしょうね。

最後の一言。
京レの『隠れ蓑』欲しい…。
現実に存在していれば、すぐに購入してあんなことや、こんなこ(以下略)





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新・闇の声
[No.117] 2008-02-28 Thu 21:28
新・闇の声』 評価:★★★☆☆

著者:伊藤潤二

前回の『闇の声』の続刊です。
いやー、相変わらずシュールですわー。
ちなみに、私は伊藤氏の作品群を『ファナティックコメディホラー』(幻想的で喜劇の様なホラー作品)というわけのわからない分類で脳内カテゴライズしているのですが、きっと読んだことのある方は「あー。」と思うはず。

本作も、前作と同様のオムニバス作品なので、ストーリーの解説は難しいのですが、氏の作品を通読している方であれば、やはり興味深いのが『双一シリーズ』。
『双一』とは、伊藤潤二作品に登場する名物キャラクターみたいなもので、黒魔術的な呪術を駆使する(ことができると本人は言っている。効果は微妙。)友達の少ない小学生です。
本作では、大人になった双一さんを見ることができます。
中々愉快なことになっているので一見の価値あリ。

個人的には『蔵書幻影』と『潰談』がキテいます。
やはりこの人、いい意味で変人。
かなり縦横無尽です。
岡本太郎さんが「芸術は爆発だ!」という名言を残していますが、伊藤氏の作品を読むと、「確かに素晴らしい芸術って爆発するものなんだな」ということが身に沁みてわかります。(笑)

意外と抑え目で読みやすい一作。




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『ブロプレ!』
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闇の声
[No.116] 2008-02-21 Thu 23:41
闇の声』 評価:★★★☆☆

著者:伊藤潤二

うーん、ステキ。
いくつかのストーリーが収録されたオムニバス作品です。
今回も非常に奇抜。
奇才とは正にこのことです。

何と言っても『グリセリド』がすごい。『グリセリド』。コレです。(もう、タイトルだけでも、「どんな作品なのよ」という話なのですが…。)
最早、ホラーでもなんでもなく、ひたすら精神的に不快なだけの作品。
そう。伊藤氏の作品の基本的な要点はこれなのです。↓

精神的不快感

『不快さ』を追求する姿勢は、その目的とはアンバランスな登場人物の美しい線に見て取ることができます。
つまり、伊藤作品は美しい描写による美しい登場人物達でストーリーを構成することが基本のスタイルであるため、不快な描写が開始されるとそのギャップにより、より一層不快さを感じることになります。
砂糖を舐めた後に、塩を舐めた感じでしょうか。
ただ、スイカよろしく、甘いものに塩をかけると、より一層甘く感じるのですよね。
きっとこれが伊藤作品の中毒性なのです。

作品を堪能するために、「もっと不快を~!」となるワケですね。(笑)




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クルドの星
[No.111] 2008-01-26 Sat 15:41
クルドの星』 評価:★★★☆☆

著者:安彦良和

安彦続きです。
あくまで漫画媒体として考えた際、なんちゅーもんを題材にしてんだと驚き、思わず購入してしまいました。
社会問題を小林よしのり氏の『ゴーマニズム宣言』の様な社会派的な切り口ではなく、アクション込みのエンターテイメントにしてしまうのだから、安彦氏の才能に驚きます。
しかし、明らかに安彦ファンしか読まない気がする。(笑)

ご存知ない方のために補足すると、『クルド人』とは、イランイラクトルコ等の中東の特定の地域(『クルディスタン』と言います。)に居住する国家を持たない民族です。
クルド人は、あるきっかけから居住地域の中東諸国から迫害を受け始める様になったため、20世紀に分離独立運動を開始しますが、拷問・暗殺など迫害は強烈さを増し、未だ根深い遺恨が存在しています。
ちなみに、日本政府はクルド人の行為を『単なるテロ』と見なしている様ですが…。
逆にトルコの方は、過去の出来事から超親日国家だったりするので複雑。
うーん…。
なんにせよ、民族が国家持たないということが、どれ程の悲劇かわかりますよね。

本作の主人公は、日本人の父とクルド人の母の間に生まれたハーフの少年で、母親から届いた一通の手紙がきっかけとなり、中東に向うところから始まります。
彼がチンピラの様なクルド人に付け狙われたり、トルコ軍の攻撃に遭遇したりと、壮絶な経験を経てクルド人ゲリラに仲間として認められる姿が描かれています。

なかなか興味深い作品です。
クルド人問題を知りたい方は、入門書ということで。




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